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〜これは入院前の話です〜
悪性黒色腫(メラノーマ)と診断されこれまで
経験した事の無いほどのショックを受けたの
だけど1番悩んだのが80才を過ぎた両親への
報告だ。
どう言ったら良いか？いっそのこと黙って
いようか？寝ても覚めてもその事が頭から
離れなかった。仕事中も「どうしよう…」
考えるたびに胸がギューっとなり両親の顔を
思い浮かべるとどうしてもうるうるしてしまう。
10年ちょっと前に乳腺線維腺腫の摘出手術を
した時は一泊だったから両親には言わなかった。
そして未だに言ってない…😅
でも今回は2週間の入院、悪性黒色腫の手術と
同時に行うセンチネルリンパ節生検の結果に
よっては一年間の薬物療法をするって言ってたし。
これもし私が自分の親の立場たっだら？と考え
たら(考えたくないけど)将来息子の身に何か
あった時は近くにいようと遠く離れて暮らして
いようと絶対に話して欲しい。迷惑かけちゃう
かな、とか心配かけちゃうなとか余計な事は考え
なくていいから話して欲しい。きっと私の両親も
同じように思うだろう。だから今回は“言わない”
って選択肢はないかな。
一方で義母にはどうしようかとオットと話し合った。
義母(こちらも80歳を越えている)は2年半ほど前に
娘(長女)を胃癌で亡くしている。今でこそ私たちと
会えば普通にしているけど子を亡くした心の傷なんて
そう簡単に癒えるものではないと思う、一生癒える
ことなんてないのかもしれない。そのうえ嫁の私まで
がんとは…現在車で1時間半くらいの少し離れた所に
1人暮らしの身には堪えるのではないかなって事で
とりあえず義母には言わない事にした。
私の実家への報告には家族全員(と言ってもオットと
息子と私の3人だけど)で行った。家族3人で団結して
挑むよ！と言う意味で。しかも入院の前々日に💦
実家に到着するとすぐに母が玄関先に出て来た。
勘のいい母は私の顔を見るなりいい話ではないと
悟ったようでこちらが切り出す前に「どうしたの？
悪い話？」と聞いて来た。
「うん、そうなの…ごめんね」
私は2人きょうだいの長女。子どもの頃から甘え下手で
感情を表に出すのが苦手。自分がしっかりしなければ
と思って来た。こんな時も「実はさ〜がんになっちゃ
ったから入院して手術するから…」と何でもないような
顔で軽く報告した。
「えーっ！！」と漫画でしか見た事ないくらい目玉が
飛び出てビックリ顔の両親💦(そりゃそうだ)
驚かせてしまい心配もかけてしまったけど…
やっぱり母は泣いていたけど…
「大丈夫、大丈夫だから」と励まされた。
夕飯前には帰るつもりだったけど食いしん坊の父が
「景気付けに今夜はお寿司にしよう〜！！」と明るく
言ってくれたのでみんなでお寿司を食べた。😊
帰り際に「退院したらまた集まってお寿司食べよう。
だから頑張って」と見送られた。
報告も済んで、これで胸の痞えが取れた。
昔から嫌な事は後回しにするタイプ。夏休みの宿題と
かね。でも帳尻を合わせて来た。両親への報告も入院
ギリギリだったけど、告知された時に言ってたら1ヶ月
ずーっと心配し続けるだろうからこれでよかった。
…と思いたい。