おお~いいね!・・・ランチに2種類のボリュームの違う同じメニューを用意してくれる店 | 「繁盛店は本気で相手の立場に立っている」相手軸コンサルタント:松下雅憲のブログ

「繁盛店は本気で相手の立場に立っている」相手軸コンサルタント:松下雅憲のブログ

「相手の立場」に立つのは当たり前。繁盛店は「本気で相手の立場」に立っています。では「本気で相手の立場に立つ」にはどうすれば良いのか?ブログではそこんところをもっと詳しく、ほぼ毎日書いております。どうぞ、宜しくお願い致します。







「こちらのピッツアは、プラス200円でもう一回り大きな1.5倍のサイズに変更が出来ますがいかがですか?お客様なら、普通サイズはちょっと小さめなのでもの足りないかも?」

こんな風にうまくおすすめをしてくれたのは、コレド日本橋の4階にある、ピッツエリア・ダ・チーボのホールスタッフ。
このイタリアンのランチタイムは、このビルや近隣からのOLやビジネスマンで満席になります。

有名店であり、味も良いので、まあ流行るのは当たり前なのですが、実は、もうひとつ隠れた繁盛の秘密があるのです。
それは、ランチの「価格設定」なのです。(これは私の勝手な推測ですけどね)

この店がある日本橋はビジネス街。そしてCOREDOを始め、三越やら髙島屋などの商業施設も多く買い物客もたくさんいます。ランチ需要はかなりの大きさがあります。
とは言え、飲食店もまたたくさんあるエリアです。
当然ながら、そこには、厳しい競争があるのです。

このエリアには、そんなにたくさんのピッツェリアがある訳ではありませんので、専門店としての特徴はしっかりアピールすることは出来ます。
しかし、価格帯については、1000円前後の店は山ほどあるのです。
そうなると、機会来店客の獲得には、1000円を切る価格帯での訴求が必要になってきます。

そんな厳しい競争環境の中で・・・なんと
このダ・チーボのランチ価格の基本は、850円!安い!

確かにこの価格だと、機会来店客だけでなく、目的来店客も獲得できるでしょう。
かなり競争力のある価格設定です。
しかし、そうなると、今度は客単価が低くなり、売上は厳しくなります。

そこで、この店が取った作戦は、25cmのピッツアのセットを850円で店頭訴求し、そして客席に着いたお客様には、さりげなくプラス200円で1.5倍の30cmのピッツアをお勧めすると言う2段階攻撃という手法です。
その結果、女性客は、ほとんどがレギュラーサイズですが、男性客は、ラージサイズを注文しているのです。


この作戦、実に巧妙です。
ラージサイズとは言っても、30cmですので、特に巨大な訳ではありません。
一般的には、これが普通サイズなのです。
多くのピッツェリアでは、ランチタイムのピッツアの大きさは、1種類のお店が多いのです。
2種類にすると仕込みを二種類用意しなくてはならず、手間がかかるのです。
なので、25cmでやや安くするか、30~35cmでやや高めにするという価格設定をする店が多いのです。
それにより、安いけれど小さい・・・
もしくは、大きいけれど高い・・・
と言う不満が生まれます。

ところが、この店のように、「やや小さめだけれども安い」と言う設定を店頭でアピールしてお客様をゲットし、客席で「実は・・・プラス200円で1.5倍!」をアピールすれば、お客さまも満足し、お店側も客単価を高めることが出来ると言う、いわゆる一石二鳥なのです。

ランチ激戦区に置いてこっそりと上手いことやっているこのダ・チーボ!
なかなかやり手ですね。

ちなみに、私は、見事におすすめに乗っかり、プラス200円でラージサイズを注文致しました。
恐れ入りました。
ごちそうさまでした。

※ピッツエリア・ダ・チーボ COREDO日本橋の公式サイトはこちら
http://www.dacibo.jp/

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