「相手軸な人」⑱コーチングとディベートの違いと共通点 | 「繁盛店は本気で相手の立場に立っている」相手軸コンサルタント:松下雅憲のブログ

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「コーチングってディベートの対極にあるコミュニケーションスキルですか?」

先日、ある有名メーカーの幹部の方と話をしていたらこういう質問をされました。
私は、一瞬質問の意味がわかりませんでした。
今まで、コーチングとディベートを比較して考えた事が無かったからです。

面白い比較だなと思いました。
実は、私は、以前、ディベートで勝つことを目的に、そのスキルについてずいぶんと本を読みました。
セミナーに参加して、本格的なディベートを学んだ事もあります。

と言うことで、今日は、このテーマについて書いてみようと思います。

さて、コーチングは、相手の中にある答えを引き出し、棚卸しを手伝い、目標達成のために必要なモノに気づかせて、行動を促すコミュニケーションです。
一方で、ディベートは、相手の話の論理矛盾を追及し、議論、討議によって相手を打ち負かすコミュニケーションまた、スキルです。

彼は続けて、「コーチングは相手の話を聴くのがキーポイント。ディベートは、聴くことよりも話すことで相手に勝つためのコミュニケーションでは無いのですか?」とおっしゃいました。

なるほど、「聴く」と「話す」という点では、対極にあるコミュニケーションですね。
また、「勝ち負け」という視点で見ると、
ディベートはいかにして議論に「自分が勝つか」が目的になります。
一方で、コーチングは、「相手に勝たせるために何をするか?」という目的意識で動いています。
こう考えると、確かに対極にありそうですね。

しかし、よくよく考えてみると、共通点もたくさんあるのです。
コーチングは前出したとおり「聴くコミュニケーション」です。質問も聴くために行います。
では、ディベートは聴かないのでしょうか?
実は、ディベート名人の聴く力は、非常にレベルが高いと言われています。
相手の話をじっくりと深く聴かないと、相手の話の隙を突くことが出来ないからだそうです。

私も以前は、「話す事で、相手に勝つ」のがディベートだと思っていましたが、勉強を重ねて行くと、実は一方的に話すだけでは勝てないことがわかったのです。

例えば、ディベートでいつも負けてしまう人の特徴は、
「相手が話をしているときに次に自分が話す内容を考えている人」なのです。
これは、コーチングを学んでいるときに、「聴く力」をスキルアップするために「してはいけないコミュニケーション」の中に入っていた項目です。
相手が話しているときに「自分が次に話すことを考えている」と相手の話は「聞こえている」だけで「聴いて」いないのです。

つまり、勝てない人は相手の話を聴いていないという事なのです。
逆に、勝つ人は、相手の話をじっくりしっかり聴いているのです。

コーチングも、ディベートも「聴く」という点では「共通」しているのですね。
質問をして下さった彼のお陰で、改めて、「聴く」ことの本来のパワーを見直した次第です。



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