インフォメーションコーナーの後、試合再開。
第4試合 UWA世界ミドル級選手権 60分1本勝負
《王者》○ヤス・ウラノ(20分14秒 ツームストン・パイルドライバーで片エビ固め)マリーンズマスク×
※第51代王者ヤス・ウラノが5度目の防衛に成功 相変わらずコッテリとした試合展開。
※第51代王者ヤス・ウラノが5度目の防衛に成功 相変わらずコッテリとした試合展開。
ヤス・ウラノの試合好きだな~。
大会終了後に「毎度、いい試合しますね~」と本人に告げると照れくさそうに「ホントですか?ありがとうございます!」と言ってくれた。
でもDDTはまだ観戦童貞…。
第5試合 30分1本勝負
△火野裕士、滝澤大志(30分 時間切れ引き分け) 真霜拳號△、KAZMA
火野と滝澤の「K-チョッパーズ(勝手に命名)」が目当てで見に来たこの興行。
まあ多分、引き分けになるんじゃないかな…とは思ってたけど…。

でもこんなに凄い試合になるとは…。
真霜はチョッパーズにメタクタにチョップされて…

リック・フレアー状態に。
火野も真霜の蹴り合いに挑む。
結構、頑張ってたが最後はやっぱりチョップ。
ちょっと絞れたKAZMAも滝澤も火野、真霜もそれぞれの持ち味、決め技、絡みどころを出しまくる。
誰もが「こんな時に負けられない!」、「絶対にカウント3は取られまい」、「ギブアップはできない!」
試合を通じて人間の底力や可能性、決して屈しない心や気持ちがビシビシ伝わってくるこの戦い。
やはり30分じゃ足りないのか?
全速力で30分闘い抜いた4人は…。

ゴングが鳴り終わりやっぱりヘロヘロになってぶっ倒れた。
気が付けば試合が始まったころに目をつぶって耳を塞いでいた女の子はいつの間にか声を出して選手を応援してた。しかも椅子の上に正座で!
やばい…たった80人の興行でメチャクチャ凄いものを見た…。
この試合を終えた4選手がマイクを握りまだ余震が起こり、自粛ムードが高まる中、この興行を行うにあたって最後の最後まで悩んで検討しあったこと、被災者への想い、復興へ向けての意気込みを語る。
あんなに凄い試合をした後なのに火野が終始、胸を張ってたのが印象的。
さすがチャンピオンだ。

最後は全員で「頑張ろう!日本!(だっけか「エイ!エイ!オー!」だか)」。
こういうのって大体、照れてやらない人が3割はいるんだけどこの日は全員がやっていた。
この日の会場の一体感は80人という数なのにその凝縮感は半端じゃなかった。
実際に興行中に震度5の余震もあり地震の恐怖を体感したからかな?
でも会場に来たすべての人は実際に家が傾いてしまったボクを含めて前向きな姿勢になれたと思う。
強い地震がまだ起こり、気持ちが下向きになってる風潮の中ででもこんなにも素晴らしい興行を見ることができた。
いい試合、凄い試合や興行なら今まで何度も見たことがあるけど、自分の人生や時代と世の中というフィルターまでも通してプロレスの素晴らしさ、底力をここまで体感した興行は初めてだ。
プロレスファンでホントによかった!

試合後は全選手がこの日のボクの中でのレジェンド興行を見にきた観客をお見送り。
真霜の胸のアザが痛々しい…。
(この項終わり)