を見る。

以下ネタバレ注意。






おお!こういう自虐ネタできたか~!ヴァン・ダム!

原題は「Codename: JCVD」というそのまんまな題名。

邦題までなんか「アイム・ロブ・ヴァン・ダム!」みたいな感じ…。


「シンデレラ・ボーイ」のころからヴァン・ダムは好きだったけど、ある時期からただの開脚オジサンになってしまい、俺の中では存在すら消えかかってた頃に出てきたこの映画。

誰もがそう思ってるであろう今、自分自身を演じたうえでこういう映画を作れれるヴァン・ダムにまた親近感が沸いてきた。

誰も疑いもなく「犯人はヴァン・ダム!」ってなっちゃってるのがメチャクチャ面白い。

嫌なタクシー運転手のババアに

「何さ、ヒーロー、ヒーローって!あんたの態度にはガッカリよ!」

って言われた後にビデオショップの店員にとてもフレンドリーに接する辺りも妙に可愛い。

せめてビデオショップの兄ちゃんたちは「ヴァン・ダムがそんなことする訳ない!」って言うように作ってやれよ…。

ここまで格好悪くやらなくてもよかったんじゃ…って気の毒になるくらい主人公の暴落っぷりがヒドイ扱い。

でも「頼むから突然、ヒーローにならないでくれ!」っていう自分がいる。

犯人に最後に抵抗するシーンはそういう意味でとてもドキドキした。

こういう映画は面白いな。

時間的に辛くもない上映時間でナイスな感じ。

それにしてもこの映画を作った人間は映画をよく見てるんだな~と驚かされる。

俺的満足度100点満点中74点。


作品情報「その男ヴァン・ダム」
2007年 ベルギー、ルクセンブルグ、フランス 96分
監督・脚本 マブルク・エル・メクリ
製作総指揮・出演 ジャン=クロード・ヴァン・ダム
出演 フランソワ・ダミアン  ジネディーヌ・スアレム  カリム・ベルカドラ  ジャン=フランンソワ・ウォルフ