第1試合 15分1本勝負
○仲野信市(7分30秒 逆エビ固め)笹崎伸司×
当時の若手?ターザン後藤、川田利明、冬木弘道が海外修行中(人が多くてホサれた?)のためジャパンプロレス若手対決がこの最強タッグの第1試合。
他に全日本の若手はこの年9月にデビューした小川良成がいるのみ。
選手が多い弊害はこういう所に現れていた。
先に新日本ヤングライオンの代名詞?逆エビ固めを仕掛けたのは笹崎。
ドロップキック、ボディースラムからお返しする仲野。
1度は逃げられるが、2回目のそれでフィニッシュ!
試合後の仲野は前歯が折れていたような…。差し歯だったのかな?
全日本ではまだ、あまりなかった激しい前座試合だった。
それにしても後楽園で3400人って…。
第2試合 20分1本勝負
○保永昇男(6分14秒 回転エビ固め)百田光雄×
ジャパンの保永と全日本の百田、試合巧者同士のこの1戦。
百田のバックドロップから試合は返し技の応酬となり最後はコーナーからダイビング・ボディアタックに行くと見せかけて回転エビ固めで力道山の息子(いや、アッチの意味じゃなくて…)をピン!
第3試合 20分1本勝負
○ハル薗田(8分2秒 エビ固め)新倉史裕×
こちらも全日本対ジャパンプロの対決。
新倉がドロップキック、バックドロップで追い込む。
さあ、フィニッシュ!ってところでクルリと丸めこまれ、呆然…。
さすが薗田のドラゴン・マジック!
第4試合 20分1本勝負
○大熊元司(1分36秒 体固め)アポロ菅原 ×
続いて全日本対ジャパンプロの対決…あ、違った。
試合開始早々、熊さん、ヘッドバットでラッシュ!
ロープの反動を利用した、ヘッドアタック!
ロープに飛び、倒れてる菅原を2回踏みつけダイビングヘッドバット!
熊さん、頭しか使わないで国際血盟軍、アポロを秒殺!
その後、話題になった鈴木みのる対アポロ菅原より凄い…?
第5試合 30分1本勝負
△マイティ井上、タイガーマスク(8分58秒 両軍リングアウト)寺西 勇、小林邦昭△
当時のライバル、三沢タイガーと小林邦昭。
持ち技が少ないのにこれだけ強い邦昭は維新軍時代からファンだった。
この日のふたりのタッグ激突はマイティ、寺西の旧国際プロレスを交えて両軍リングアウトだった。
新日本では両者リングアウトいうのに…。と当時は不思議だった俺。
でもこの試合だったら勝負がついてもいいんじゃ…。
第6試合 30分1本勝負
○ドリー・ファンク・Jr、ジャイアント馬場(5分9秒 テキサス・クローバー・ホールド) 鶴見五郎、剛 竜馬×
両者NWAの世界王者だったというだけで?最強タッグのメンバーにいる気がするドリー、馬場組。
このホンワカ感は何?
「でもやはり、このチームから星を挙げるのは難しそうだな。」と思ったら確かにこのシリーズ引き分けばかりだった。
この日は公式戦カードではないが、国際血盟軍の中でもラッシャ-木村の次の実力がありそうな剛と鶴見(っていうか他はアポロ菅原と高杉正彦)。
それでも、馬場16文からドリーのテキサス・クローバーで5分台で勝負を決めるあたりはさすが!
テキサスクローバーが決まり手になるのは棚橋以来だな~。
…逆か。
第7試合 30分1本勝負
○ハーリー・レイス、ジェシー・バー(5分12秒 体固め)石川敬士、渕 正伸×
ミスタープロレス、美獣、ハーリー・レイスが連れてきた初来日のジェシー・バー。
ベア・ハッグからフロント・スープレクスでブン投げるという流れも当時は新鮮に見え、俺的にはこれからの活躍が期待される1人だった。
今、どうしてるんでしょう…。
最後はレイスがトップロープからのハンサムダイビング・ラリアットで渕をピン!
こちらも5分台で決めた!
試合数多いからかな?
ここでタッグリーグ戦出場メンバーの入場セレモニー。ハンセンが大暴れ!
第8試合 「’85世界最強タッグ公式リーグ戦」 30分1本勝負
○長州 力、谷津嘉章〔2点〕(10分47秒 反則)阿修羅・原、ラッシャー木村×〔0点〕
最強タッグ初出場の長州組。
初戦は阿修羅、ラッシャー組と対決。
過去、新日本、全日本ハンセンにラリアットの餌食になりまくった長州と阿修羅。
何気に好勝負の期待が持たれた。
案の定、ラッシャー-と阿修羅の意地がヒシヒシと伝わってくるこの試合。
同じ反勢力の日本人として「絶対に負けられない!」んだろう。
しかし、それが「ブッ潰してやる!」って雰囲気になるラッシャー、阿修羅。
バックドロップに阿修羅を捕らえ、さあ、フィニッシュ!っていう長州にラッシャーがイス攻撃!
いつの間にか、阿修羅もイスで谷津に襲い掛かっていて試合は反則裁定…。
第9試合 「’85世界最強タッグ公式リーグ戦」 30分1本勝負
○テッド・デビアス、スタン・ハンセン〔2点〕(5分31秒 片エビ固め) ダイナマイト・キッド、デイビー・ボーイ・スミス×〔0点〕
当時のPWFタッグ王者のハンセン、デビアス組。
入場セレモニーでは大暴れし、すでに汗だくで、テンションはそのままのハイ状態で出てきた。
WWFで活躍してたブルドックスも小柄パワーで応戦するも、このテンションの高さには敵わない。
5分過ぎにハンセンはスミスにラリアット!
そしてデビアスがパワースラムでタッグ王者組が完勝!
第10試合 「’85世界最強タッグ公式リーグ戦」 30分1本勝負
○天龍源一郎、ジャンボ鶴田〔2点〕(14分38秒 パワーボム) ニック・ボックウィンクル、カート・ヘニング×〔0点〕
ハンセン・デビアス組がPWFタッグ王者組なら、鶴田。天龍組は昨年の最強タッグ優勝チーム。
ハンセン・ブロディ組、ファンクス、レイス・ニック組、ブルドックスを押しのけての優勝だった。
前の試合で見せ付けたハンセン組の強さ。
そのインパクトを超える試合ができるか?
しかし相手はスロースターターのニック組。
それに波長を合わせてしまった鶴田、天龍組。
天龍がニックのねちっこいレスリングに捕まってしまう。
鶴田のラリアット、ダブルの延髄斬りからやっとペース奪回。
天龍のパワーボムでこのチーム相手に半分の試合時間をかけて、やっと新鋭ヘニングをフォールした。