正月休みも本日まで。
お出かけといえば、近所のモールにお出かけ初売りを楽しんだことぐらいだ。
終わりに近づくと、行きたかったところが次々と浮かぶ。勝手なもんだ
大学の勉強を少しすすめ、部屋の掃除に明け暮れた休みだった。
部屋の掃除を進めると…そう、大抵は昔読んだ本を手に取ってしまい、なかなか掃除が進まないといいうスパイラルに陥ってしまう
部屋が狭いためか、大抵の本は3~4年で処分してしまうのが、口惜しい。
それでもどうしても手放せず、忘れたころに読み返してしまうお気に入りの本がだれにでもあるもの。
本当何年振りかに、ゆっくり、読み返した。
- ワイルド・スワン(上)/ユン・チアン
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私がまだ学生の時
珍しく父が自分が読むために買った本である。
父の父、
つまり、私の祖父は父が幼いころ、戦後すぐなくなった。
幼い時、満州にいたころのある父だが、全く記憶はない。
大人になってからはその記憶を呼び返すように満州の書き物があるとよく読んでいた。
中国の女性三代にわたる物語。長い物語が苦手だった学生だった私も一気に読んだのを覚えている。
歴史好きとしても物語好きとしても面白い。
私は特に著書の祖母のときの描写が好きだ。なんでだろう

町一番の美女言われ、有力者の妾になったおばあさん。残された数少ない写真を拝見するとなるほど、女優さんバリめっちゃきれい
日本もそうだったに違いないが、親の言うとおりに嫁ぎ、旦那の思うが儘だった当時の女性たち。特におばあさんの時代は纏足
の慣習も残っていた私からみれば不自由、理不尽きわまりない
話からすれば文化大革命を経験したそのお母さんや著者のほうが興味深いが、女性としてはやはりおばあさんの生き方に考えさせられる。
この年になって独身だと
(笑)やはり、一部の方々からは、よく理想が高いからじゃないか、
妥協しないとだめだといわれる
年末年始は親戚に会うのがだんだんおっくうになる



よけいなお世話この上ないが、いちいちどういう経緯で独身だ、結婚せず別れたのだと説明するのも大人げない。自分が選んだ道なので、言われるのは仕方がないとあきらめている。首をかしげて愛想笑いも板についてきたもんだ。
でも、その反面、たしかにこうして言われるがままに嫁ぎ、それでも懸命に生きてきた女性たちはやはりスゴイなぁ~と思うのだ。どんな人生でも受け入れる強さというか、覚悟というか。
自分はまだ、自分で選んで選択してきた道なのだ。受け入れられなくてどうすると
自分に活をいれたかったのか。久しぶりにちょっと読み返してみた。
親戚は口うるさく言ってるつもりはないのだ、あくまでも善意なのよ善意…言ってくださるのは心配してくれる証拠。ありがたい…と、受け入れられるかどうか(笑)
そしてこの本を読むと、父方の祖母を思い出す。
やはり満州にいたころの話をよくしていた。
それは当時よくしてくれた現地の人達のこと、現地で覚えた料理のことなど、明るく良い部分のことだけだった。
認知症になって、
記憶や人の認識ができなくなって、はじめて戦時中に体験してくれたことをダダもらすように話し始めた。それは話を聞くだけで恐ろしく耳をふさぎたくなるような話。それを祖母が体験している、はじめて表面的にではなく戦争の恐ろしを実感できたような気がした。
光と影。両方なくして人生はありえないのだと子供心に感じた。
祖父を亡くしてから女手一つで3人の子供を育てた祖母だった。でもいつも笑顔だった。やはり、昔の女性は覚悟が違う。一見弱いように見えるその立場だが、心根が強かったんだ。
今年も色々あるんだろうなぁ・・・私のことだから、そのたびに落ち込んだり、後悔したり考え込んだりするのは目に見えてる
いかんいかん、そんなことでは、私も気持ちは強くあらねばと・・・この本を読み返すたび思っている。思わざる得ないときにこの本を手に取るというか…。
命が受け継がれるように…とはだいぶ大げさだが
いつの間にやら、この本は私の手元にある。決して父から横取りしたわけではない
しばらくまたお蔵入り。
今度読み返すとき、自分はどうなっているのか。何を感じているのか。
ちょっとだけ楽しみだ
