パブーへ「作ったEPUBをそのままアップロードする」のと「EPUBをインポートしてWeb版を作成する」方法を前回 までで書きました。
ローカルで作ったEPUBをそのままアップロードする。アップロードしたEPUBをダウンロードすることができる。
Web版は作られないのでパブーでEPUBの編集ができないし、ブラウザで見ることもできない。
パブーのHTMLエディターにEPUBをコピペするようなイメージ。Web版が作られ、パブーでEPUBの編集できるようになる。
作成したEPUBがそのままアップロードされるわけではない。[PDF・ePub]更新画面で[ファイルを更新する]をして、ダウンロード用のEPUB(とPDF)を作らなければならない。
パブーで作られる電子書籍には3種類あります。
・Web版
パブーの編集画面で作ったもの。パブーにアクセスすれば、ブラウザから読むことができる。ファイルとしてダウンロードすることはできない(するためのコマンドがない)。
パブーの編集画面で作ったものを元にPDFに出力したもの。
プロ版アカウントならローカルで作ったPDFをアップロードできる。
・EPUB
パブーの編集画面で作ったものを元にEPUBに出力したもの。
一太郎連携またはプロ版アカウントなら、パブーにEPUBをインポートしたり、ローカルで作ったEPUBをアップロードできる。
以上を踏まえて、EPUBをアップロードする際の設定について書いていきます。
[アップロードしたファイルからWeb閲覧用ページを作成する]
作ったEPUBをそのままアップロードする際に、[アップロードしたファイルからWeb閲覧用ページを作成する]にチェックを付けるとWeb版を作ることができます。
1.[自作PDF・ePubファイルのアップロード]画面でアップロードするEPUBファイルを選択します(手順は以前のブログを参照してください)。
2.EPUBを選択すると、[アップロードしたファイルからWeb閲覧用ページを作成する]チェックボックスが選択できるようになるので、チェックします。
3.メニューが開いて、EPUBアップロード時の設定が行えます。設定を行ったら[アップロードする]ボタンをクリック。
このときPDFも作成したい場合は、[ページ作成後にPDFファイルも作る]もチェックします。
4.無事EPUBがアップロードされたら、これを元にWeb用ページも作成されます。
注意書きとして「ePubから取り込んだ目次を使う場合は、ファイル更新をしないでください。目次が正しく機能しなくなります。」とあります。
これはEPUBをアップロード→アップロードしたEPUBを元にWeb版を作成(→Web版を元にPDFを作成)という手順になるため、どうやらEPUBとWeb版はイコールとはならないからのようです。
試しにWeb版ができた直後に[PDF・ePub更新]を行うと、内容的には一切変わっていないはずなのにファイルサイズが変わってしまいました。
なので、[アップロードしたファイルからWeb閲覧用ページを作成する]は、「自分で作ったEPUBをそのまま見てもらいたいけど、ブラウザでも見てほしい」という場合に選択するといいでしょう。
EPUBしかアップロードできないのでPDFも作りたい(PDFもダウンロードできるようにしたい)場合は、[ページ作成後にPDFファイルも作る]にもチェックしましょう。
先にも述べたように、EPUBをアップロード後に[PDF・ePub更新]するとEPUBが変わってしまいます。
ローカルにあるEPUBをパブーにアップロードして、パブーで編集したい(パブー用に作りたい)場合は、「EPUBをインポートしてWeb版を作成する」した方が良いと思います。
では、「EPUBをインポートしてWeb版を作成する」で[アップロードしたファイルを読者が購入・ダウンロードできるようにする]した場合はどうなるのかというと…。
[アップロードしたファイルを読者が購入・ダウンロードできるようにする]
EPUBをインポートしてWeb版を作成する際に[アップロードしたファイルを読者が購入・ダウンロードできるようにする]にチェックを付けると、ダウンロード用のEPUBも作られます(PDFは作られません)。
1.[ePubインポート]画面を表示して、インポートするEPUBファイルを選択します(手順は以前のブログを参照してください)。
2.[アップロードしたファイルを読者が購入・ダウンロードできるようにする]にチェックを入れ、[インポートする]ボタンをクリックします。
3.EPUBのインポート完了後、ダウンロード用にEPUBが"アップロード"されます。
画面を見ていただきたいのですが、[タイプ]に赤丸が付いています。選択したEPUBが"アップロード"されています。
つまり、[アップロードしたファイルを読者が購入・ダウンロードできるようにする]は、先にやった[EPUBをそのままアップロード]→[アップロードしたファイルからWeb閲覧用ページを作成する]の手順と全く同じなのです。
(内部的な処理は違うのかもしれませんが結果は同じように見える)
ちなみにインポート画面には[インポート後にPDFを生成する]チェックボックスがあるのですが、今回の手順内ではこれをチェックすることができませんでした。
EPUBに問題があるのか、仕様の問題なのか…?
なので、PDFもダウンロードできるようにするには[PDF・ePub更新]しなければならないけど、それだとEPUBも変わってしまうので……正直、あんまりこちらを選択する理由はないような気もします。
というわけで、現状の動作から整理をすると――
一太郎で作ったEPUBだけを見てもらいたい
[PDF・ePub更新]で[自作PDF・ePubファイルのアップロード]をして、[アップロードしたファイルからWeb閲覧用ページを作成する]にチェックを入れない
一太郎で作ったEPUBをパブーで編集したい(パブー用に作りたい)
[ePubインポート]をする
一太郎で作ったEPUBをそのままアップロードして、かつWebブラウザやAdobeリーダーでも見られるようにしたい
(EPUBは一太郎で作ったものと同じ)
[PDF・ePub更新]で[自作PDF・ePubファイルのアップロード]にして、[アップロードしたファイルからWeb閲覧用ページを作成する]と[ページ作成後にPDFファイルも作る]にもチェックを入れる
といった感じでしょうか。