誰でもミスはありますが防げるミスもあります。
注射器使い回し損賠訴訟
440万円賠償命令
福岡県豊前市の女性がC型肝炎の患者に使った注射器で誤って注射され肝炎を発症したとして、女性の家族が同県吉富町の「唐原(とうばる)内科クリニック」と医師に約7000万円の損害賠償を求めた訴訟で、福岡地裁行橋支部(宮崎朋紀裁判官)は13日、440万円の支払いを命じた。
判決によると女性(当時81歳)は2010年12月、C型肝炎の患者に使った注射器で注射されたためウイルス感染し、急性肝炎を発症した。「感染状態になったのは誤注射という注意義務違反」と認めた。
女性は13年12月、脳梗塞(こうそく)後遺症で亡くなった。女性側は、ビタミン剤を投与されなかったため脳症にかかり認知症が悪化したとも主張したが「ビタミン欠乏を認識することは困難で注意義務違反にはあたらない」として退けられた。
群大腹腔鏡手術
8人死亡「全て過失」
群馬大医学部付属病院(前橋市)で腹腔(ふくくう)鏡による肝臓手術を受けた患者が過去5年間に計8人死亡した問題で、病院は3日、「全ての事例で過失があった」とする最終報告書を発表した。昨年12月にまとめた中間報告書は、手術前の検査態勢などを巡る事実認定が中心だったが、最終報告書では死亡した8人の診療に対する医学的評価が加えられた。
最終報告書によると、(1)手術前の検査が不十分(2)執刀医が技術的に未熟(3)術後の措置が不十分--の各要素が絡み合って死亡例が相次いだ。
個々の手術を検証すると、肝臓が手術に耐えられるかの事前の評価が不十分だった死亡例があった。脾臓(ひぞう)摘出と同時に肝切除して死亡に至ったケースは「負担が大きすぎた」と認定。切除した範囲が大きすぎて肝不全をきたして死亡した例もあった。また、臓器の縫い合わせがうまくいかなかったり、手術直後に胆汁が漏れたりするなど「手術の操作に何らかの問題があった可能性」を認め、執刀医に技術的な問題があったと指摘した。
一方、開腹による肝臓手術でも過去5年間で10人が死亡しており、腹腔鏡手術と同じ執刀医だったことから病院は新たに調査委を発足させて検証中という。
遺族側の弁護団は「現在2人の患者について独自に調査している。病院の調査内容や説明は不十分と考えており、近く問題点を指摘したい」としている。