先週土曜日、時間は午後1時半ごろのこと。その時私は、かがみながら
洗面台下の掃除用具入れをチェックしていた。午後から買い物に行く予定に
していたので、買い足す洗剤などのストックをチェックしていたのだ。
そして・・・唐突にミゾオチの辺りが痛み始めた。
1秒前までは全く痛くなかったのに、ビックリするくらい瞬間的に痛み始めた。
私は堪らずリビングに。PCでゲームを楽しんでいる夫クンに痛みを訴えつつ、
正座した足に覆いかぶさるようにして、うずくまる。痛みが引かないものかと、
少しの間待ってみた・・・が、一向に引かないばかりか増すばかり・・・。
ミゾオチの下にある内臓と言えば、肺?いや、胃かぁ??なんて考えつつ。
基本的に胃腸は丈夫だけど、それでも、お腹を壊すことはあるし、ノロウィルスにも
罹っているし、胃腸風邪になったこともある。でも・・・痛み方も場所も全然違う。
今まで「お腹が痛い」とき、私の場合は、下腹部 = おへその周り = 腸 が
痛くなった。それもきゅぅぅぅーっと絞られるような痛さが、波のように襲ってくる。
ようするに、痛みが引く瞬間があるのだ。
でも今回、下腹部は全く痛くない。下痢でもなければ、もどす気配もない。
ただただ、体の内側から平手で外側にぐーーーっと押し出されているような
圧迫感?があり、しかも痛みが引く瞬間もない。一定した痛みが延々と続く。
頭の中では「痛い」ではなく
やばい、やばい、やばい、やばい、やばい、やばい、やばい、やばい、
やばい、やばい、やばい、やばい、やばい、やばい、やばい、やばい、
やばい、やばい、やばい、やばい、やばい、やばい、やばい、やばい。
と赤いサイレンが回り始める。経験したことのない痛みへの恐怖心。そして
その日は土曜日、しかも午後1時を過ぎてしまっている。ついでに言えば
GWの初日。病院が開いていない可能性が高いことに気がついたから。
夫クンに「かかりつけの医院て何時まで開いてるかな・・・?」っと聞くと
PCで病院を調べ始める。いやいや、そうじゃなくて・・・「診察券見れば
わかるでしょ?」っと伝えると、「あっ!」と言って、慌てて財布を取りだす。
残念ながら、12時までだった。さて・・・、今の住所に住み始めて5年。
元来が健康体なので、近所の病院が分からない。痛みはドンドン強くなり
背中側まで痛くなってきた。
もう、考える力も、待っている余裕もなかったので、私は
「救急車・・・」
「えっ!救急車?そんなに痛いの?救急車、呼ぶのっ?」
「・・・に電話して、この辺りで、開いている病院を教えてもらって・・・」と絞り出した。
「きゅ、救急車って119?」なんて、オロオロしつつ、電話をしてくれた。救急を
こういう風に使うのは本来、禁じ手なので、皆さんは真似をしないで下さいね。
慌てる夫クンの説明を半分も聞かないうちに、この時間に開いている
可能性のある近所の病院を、4件教えてくれた。
1件目に電話すると・・・「すでに診察時間が過ぎております」とすげなく断られる。
2件目・・・何分くらいで来られますか?と聞かれたようで、夫クン「10-15分で
着けます!」と必死。「ではお待ちしております」とOKを貰った。
私たちはお金と保険証だけをつかんで、家を出た。でもここからも、大変。
おぶってくれようとする夫クン。だけど、おぶられると言うことは、背骨を伸ばして
夫クンの背中に覆いかぶらなくてはいけない。背骨を丸めてうずくまった体勢が
一番マシだったので、それは無理と判断。老人のように腰を曲げ、一歩一歩
歩いて行くしかなかった。うちはマンションなので、エレベーターホールまで歩き
1F まで降りて、駐車場までまた歩く。しかも駐車場は立体型。車の定位置は2F・・・
最悪だ。車が降りてくるまでの所要時間は4分ほど。すれ違う人の視線も
あったものじゃない。駐車場の片隅で、しゃがんでうずくまって待っていた。
やっとの思いで車に乗り込み病院へ。10分ほどで到着したものの、救急としては
扱ってもらえず。初診なので書類を記載してくださいと、A4の紙を渡され、氏名、
住所、生年月日、既往症などを夫クンに記載してもらう。名前が呼ばれたかと
思えば、看護士さんが血圧を測りながら、いつから痛いの?どういう痛み?
今までこんなことはあったの?など質問される。でも、殆ど答えられず。
首を縦に振ったり、横に振ったりするくらい。「では、また待合室で待って下さいね」と
言われてしまう。
外見には、そんなに辛そうには、見えないのだろうか??
そんなことを思いつつ、やっと、先生に診てもらえることに。この時点で痛み始めて
からすでに1時間が経過していた。問診のあと、診察台に横になって触診。
ミゾオチを触られるだけで痛い。この痛がり方が、尋常ではなかったらしく
エコー ⇒ CT ⇒ 心電図 をすることに。でも、結局痛みの原因は分からないとの
こと。心身性のものか・・・とか?
先生からは胃潰瘍などの類ではないが、痛みが強すぎるので、痛み止めを
しましょうと言われて、診察は終了。痛み止め・・・って、飲み薬じゃないよねと
思いつつ、聞くに聞けず。
実は私は注射が苦手、嫌い、怖い、いわゆる恐怖症。トラウマから来ているので
いくら大丈夫と念じても、体が条件反射してしまう。でも、今回は仕方がない。
この痛みが楽になるのならと思って腹をくくった。
そこに看護士さんが登場。やっぱり、手には注射器。そうだよね、やっぱり注射だよね・・・。
でも覚悟を決めたのだからと思っていたところ、もう片方の手に、点滴を持っていることを
発見。点滴も勿論注射と同類。いや、それ以上に苦手。だって、針が突き刺さった状態が
続くのだから。ここで、わたしの覚悟はもろくも崩れ去ってしまう。
「ちょっと待ってください、ちょっと待ってください」と後ずさり。「点滴は聞いてないです」
とかなんとか訴えてみるものの、そんな私に看護士さんは満面の笑みで近づいてくる。
でもでも、しょうがない。胃の痛みは消えていないのだから。
結局、注射と点滴を打つのに2人の看護士さんが投入された・・・。一人には体が動かない
ようにしっかり押さえつけられ、もう一人の看護士さんに注射を打ってもらう。私はと言うと
夫の腕にしがみつきながら、体を動かさないように、体中に力を入れて、耐える。
点滴も同様。「点滴は30分ほどで終わりますから~」と言って、また
笑顔で去っていく看護婦さんたちを見送って、やっと体の力が抜ける。
有難いことに、点滴が終わる頃には、胃の激痛からは解放されていた。
帰りは少し猫背だったけど、普通に歩ける状態まで回復したのだ。
ありがたや、ありがたや。それでも注射だけは、ゴメンだけど。
帰ってからその病院のHPを見てみると、土曜の診察は12:30までと書いてあった。
私のために、わざわざ開けてくれたのだ。しかも、個人病院ながら入院施設もある
比較的大きな病院だったので、CTなども検査もすぐに受けられることが出来た。
不幸中の幸いだったと、つくづく思う。
胃の痛みは、その日は一日残ったが、耐えられないほどではなく。
翌日にはその痛みも消えていた。
痛みの原因もおおよそ検討がついている。ま、その話はまた今度。
当たり前だが、その日は洗剤のストックを買いに行くこともできず、家で
大人しく横になっていた。
日頃元気なだけに、ビックリしていたが、ずっと付き添ってくれた夫クンにも
感謝、感謝。