【※今回は番外編のミニ小説となります。設定はすべて架空のものであり、フィクションです。】
僕は、相咲萌江さん(以下、もえさん)のお二人の子を妊娠中、ずっと応援してきた妊婦ファン・妊婦フェチの男性だ。
先日、もえさんが無事二人目のお子さんを出産したので、これはもえさんの妊娠中のときの回想記録である。
今回は、前回の続きである。前回はこちら↓
もえさんが出産してから、再び僕たち妊婦ファンが彼女に会うことができたのは、彼女の出産から1ヶ月後のことだった。
久々のオーバーオール姿の彼女は、早くも生まれたばかりのお子さんを連れていて、また彼女のお腹はすっかり小さく元通りになっていた。しかし、産後ということもあり、お腹周りがうっすらと少し出ている感じなのはわかった。
生まれて間もないもえさんの子は、とても可愛らしい女の子だった。
ああ、ほんの1ヶ月前までは、この子が彼女のお腹の中にいたんだな、と思った。
こんなに優しくて癒される女性がお母さんだなんて、この子は絶対幸せだろうと思った。
早くも僕はもえさんが二人目の子を妊娠することを期待していまい、つい「二人目はまだですか?」と言ったりもしていた。
しかし、彼女は全く嫌な顔をせず、「ごめんなさい、まだわからないです!でも、そんなに期待してくれて嬉しいですよ!」といつも言ってくれて救われた。
そしてこの間、もえさんは僕たち妊婦ファンのことを想って、オーバーオールのお腹の中にタオルなどを入れてわざと大きくさせて、「疑似妊婦さん」を再現してくれたりとサービスしてくれた。
これだけお持て成し精神旺盛な女性だから、男性からモテないわけないだろ・・・と思った。
旦那様とは本当にうまくいってるようだし、旦那様はどれだけ幸せなんだよ、と思った。
もえさんは人の悪口や噂話はいっさいしないしいつも笑顔で対応してくれるので、もえさんの周りにいる人間はみなハッピーな気持ちになれるのだった。
そんな雰囲気で時は経ち、やがて1年後。
彼女の口からビッグニュースが届けられた。
二人目の子を作る計画だという。
そして、彼女は旦那様と日々子作りに励んでいるということが明かされた。
毎日、旦那様とラブラブで愛し合っているという。
ああ、想像しただけでなんて羨ましいんだ。
彼女と旦那様が抱き合っているところを想像しただけで、僕もハッピーな気持ちになれる。
既にこの時から、彼女は自分のオーバーオールのお腹をさすりながら、赤ちゃんが再び自身のお腹にくることにワクワクさせていたようだった。
今この瞬間にも、旦那様の遺伝子が、彼女のお腹に届いていってるのだと思うと、僕までワクワクしてくるし、期待で期待で仕方なかった。
正直、この時の僕の最大の興味や関心事は、すべてもえさんのお腹や二人目妊娠のことに集中していた。
それから約1ヶ月後。
さらなるビッグニュースが、もえさんの口から届けられた。
「無事、二人目妊娠。」
彼女は、満面の笑顔と、わずかながら涙を浮かべて、こう打ち明けてくれた。
彼女はオーバーオールのお腹をさすりながら、こう語ってくれたのだ。
僕は「やったー!!」と叫び、まるで自分のことのように嬉しくて仕方なかった。
ここから、彼女の二人目妊娠ライフと、それを取りまく僕たちのライフがスタートすることとなる。
(続く)