植物たちのなかには一本のしゅろがあって、背たけも一ばん高く、美しさもひときわ立ちまさっておりました。研究室にすわっている園長は、この木をラテン語でアッタレーアと名づけていました。しかしこれは彼女が生まれ故郷で呼ばれていた名ではなくて、植物学者が考えだした名でありました。産地でついていた名を植物学者は知りませんでしたので、しゅろの幹のところに打ちつけてある白い板には、その名は墨で書いてはありませんでした。あるときそのしゅろの木の育った暑い国からはるばる海をわたって来た旅人が、植物園の参観に来たことがありました。その旅人は彼女を見かけるとにっこり笑いました。故郷のことが思い出されたからでありました。ダイエット戦士みく☆
