多かったご質問。。。

先日、ゾフィを演じた時の事を書いた時に、ゾフィや黒天使に関してのご質問が多かったので…

今日は『エリザベート』の時の事、お話させて頂きますね

「ルドルフに手を掴まれて足を開脚する時の表情が透きでした。開脚の時、利き足はありますか？開脚しながら体は前に倒せますか？」

というご質問

マ…マニアックだ(笑)

あれですよね…『死のワルツ』でしたっけ

利き足は…城咲はありますね右足が前がやりやすいです

あれは確か、振付の時に「やりやすい足でいい」と言われた気がします

だいたいみんな、利き足はあると思いますが、柔らかい方はどちらでも大丈夫でしょうね

城咲…実は体がかなりかたいので

でも一応、両足共、開脚して体は前に倒せますよ

宝塚を卒業してからは、また更に体がかたくなったので、最近はちょっと痛いですが…

「黒天使で難しかった事はなんですか？」

というご質問

ん～

何の役でも演じる人によって難しいと感じる所は人それぞれだと思いますが…

城咲が難しいと感じていたのは…

まず、常に10人の連携プレーだという事

それから、城咲たちの黒天使の解釈としては、『黒天使はトートの手下ではない。トートの心情そのものである』と考えていたので、稽古中も公演中も、毎日出来る限りその日のトートを見て、『その日のトートが感じている事を、自分だけでなく10人で表現する』という事が難しかったですね

黒天使は台詞があるわけではないですから、体で全てを表現しなくてはいけないわけですし

でも毎日、とても充実して楽しかったですよ

城咲…黒天使について語り始めると、多分ここには書ききれないので

このへんでやめておきます(笑)

『ゾフィは、美々杏里さんの影響を受けましたか？』

というご質問

ん～分からないです(笑)

影響って、知らない間に受けている事が多いので

でも城咲は舞台に関して、観たものや聞いた事などすごく影響を受けやすいので…

再演や新人公演の場合、基本的に以前演じた方や本役さんは見ないようにしていました

でも城咲が黒天使の時、何ヶ月も美々さんゾフィと一緒に公演していたわけですから、少なからず影響は受けていたんじゃないでしょうか

先日の、ゾフィの稽古中に“遠慮しないように”考え直したという記事について

「麻子さんがCSで“がらっと変わった時があった”と言っていましたが、その時の事ですか？」

というご質問

えっと…それもあったと思いますが…

実は巨匠演出家の一言なんです

ゾフィの役作りに毎日頭を悩ませ、もがき苦しんでいた時に、巨匠に「ゾフィの考えている事をレポートにして提出しなさい」って言われたんです(笑)

えぇ～レポート提出ですかっ

って感じですよね(笑)

でもこれが転機だったんです

城咲、翌日、ハプスブルクについて、ルドルフについて、エリザベートについて、家臣の一人一人についてなど、自分がゾフィとして感じる事を、数十枚にも及ぶレポートにして提出しました

巨匠から返ってきたレポートに書いてあったのは一言…

『色々考えているのは分かりました。でも今考えている事を1つの鍋に入れた時に、ちゃんとした料理になりますか？』

その通りでございます…

ハハァ～って感じでしたね(笑)

人ってみんな、色々な事を考えるし、その時によって気分や考えが変わる事もありますが…

どんな複雑な状況の中にいる人でも、根本はみんな、そんなに複雑じゃないですからね

役の芯になる部分はシンプルに、かつ太く強く作る…

9年目にして、すごく大切な事を学びました

その時の巨匠の言葉は、今でもずっと城咲の中に残っていますし、それからの役作りの時には思い出しますね

そんなこんなで今日は『エリザベート』についてでした