4月からNHKの朝ドラ「ひよっこ」を毎日観ています。
朝ドラのすごいところは、わずか15分間のドラマなのに、毎回見せ場があることです。
短いお話のなかに、必ず視聴者を泣かせたり笑わせたりする場面があります。
だからこそ視聴者は毎日朝ドラを観るのです。
朝ドラを観ていると、小説もこんな風に書かないといけないなと気づきました。
雑誌などでプロの作家が書く連載小説にも、毎回必ず見せ場があります。
読者を物語の世界に引き込むには、それぐらいの工夫が必要なんですね。
今回、生まれて初めて書いた小説をブログで少しずつ公開しています。
原稿用紙400枚もの作品も、一話ずつ小分けにすると、正直言って見せ場が全くない日もあります。
私のような初心者が長編小説を書くと、尺が長いせいもあって、物語を淡々と進めてしまいがちです。
長編小説を書く場合は、連載小説を書くようなつもりで、見せ場のあるお話をつないでいくのがいいのかも知れません。
作品をブログで公開してみて、改めてそんなことを考えました。
今回の経験は、ぜひ次回作の執筆に生かしたいと思います。
むかし「あなたの最高傑作は?」と尋ねられた喜劇王チャップリンが、「ネクストワン(次の作品)」だと答えたという話があります。
いまネットで調べてみたら、この話は俗説のようで、どうやらチャップリンは実際にはそんなことは言ってないみたいですが笑
ただ、次回作が最高傑作だと思う気持ちは、物を書く上でも大事なことかも知れません。
文芸誌の新人賞をとる方法はいろいろあると思います。
でもまずは、審査員を笑わせたり泣かせたりする物語を書くことが基本ですよね。
作品をブログで公開することで得た気づきを忘れずに、次の作品に向き合いたいと思います。