8月22日(土)、朝のモンサンミッシェルをちらっと見てからは、ノルマンディーの海岸へ向かいます。
今回、モンサンミッシェルの満潮と、あとダンナのお友達の予定ありきで旅程を組んだんですけど、ちょうど間のこの日が1日開いてしまって、どこ行くってなって、近辺でおもしろそうなところを探したところ、あ!ノルマンディーじゃん!となり。
そうです、ノルマンディーといえば海岸、ノルマンディー上陸作戦、D-Day!
これは行っておかねばなるまい…ということで、まず向かったのはオマハビーチ。
連合国軍が上陸した海岸は非常に広範囲なんですが、ここオマハビーチに上陸した米軍が一番死傷率が高く、「ブラッディ・オマハ」と呼ばれたらしいです。
今は特に戦争の跡を見られるものはなく、この通りモニュメントが置かれているといったかんじ。
しかし、結構泳いでる人いたよ…寒いよ絶対…。
さて、このノルマンディーの海岸一帯、至る所に上陸作戦関連の博物館があります、ほんっとに、大小問わず、あちこちに。
で、たまたま次の目的地に向かう途中、これが目に入り…
ダンナが見たいって言うもんで、入ることにしました。
OVERLORD MUSEUMというところ。
実際に戦地で使われていたと思われる戦車などの乗り物がいろいろ見られます。
そうそう…この上陸用舟艇だよね…去年プライベート・ライアンで観た。
イギリスのスピットファイアだよね。
弾痕が生々しい。
これもすごいね…横の人形も相当怖いけど。
なんかね、この人と、めっちゃ目が合ったのよ私…。
写真コーナーもあって(企画展っぽいかんじにも見えたけど)、いろんな写真が飾られてましたが、
これ、オック岬。
ドイツ軍のコンクリート要塞があって、ユタビーチとオマハビーチを射程とした砲があったため、そこを破壊することは連合国軍にとって非常に重要だったそうで。
そのため激しい爆撃が行われ、今もその跡が見られる、とのこと。
ここはのちほど行きますので、この写真覚えておいて下さいね。
そんなかんじのミュージアムを出てからは、ここのすぐ近く、ノルマンディー米軍英霊墓地、ヨーロッパ戦線で戦死したアメリカ人を祀る墓地です。
ノルマンディーの海岸を見下ろす高台にあります。
なんかもう…言葉を失うよね…。
以前横浜で住んでいた家のすぐ近くにも、英連邦墓地というのがあったんですけどね、あの場所も、行くたびに何とも言えない気持ちになる場所でしたけど…ここもまさに同じですね。
墓地の見学を終えてからは、敷地内にある博物館に行ってみることにしました、入場無料です。
さっき入った博物館よりも、ノルマンディー上陸大作戦自体をきちんと学ぶための場所といったかんじ。
これ、さっきの上陸用舟艇から下りて砂浜に向かっていくところですよね…こんなのほんと、撃って下さい殺して下さいって言ってるようなもんじゃないですか…。
ノルマンディーの海岸からほど近いカーンの街の写真…カーンは私達のこの日の宿、翌日少し街を歩きましたが。
イヤ、ひどいものですよね…。
ここの博物館はとてもよかったと思います。
そして最後に向かったのは、さっきの穴だらけの岬、オック岬です。
クローズ時間まであと1時間切ってましたが、滑り込みで入れました、結構人いましたよ。
海はこの通り美しいのですが、いざ陸に目を向けると、
これですよ…爆撃の跡…。
イヤ…こんなのさぁ…そりゃ死ぬよなぁ…背筋が凍りますわ…。
ドイツ軍の要塞の遺構がちらほら残っています。
ここからじゃオマハビーチ全然見えないくらい遠いんだけどね…(あのカーブの向こう側だと思う)あそこまで射程範囲なんだねぇ。
反対側の射程範囲、ユタビーチも全然見えないんだけど。
肌で戦争の恐ろしさを感じられる場所でした。
本当はユタビーチとか、他にも見るべき場所はあったのですが、とても時間が足りず…ここで終了。
この日の宿はカーンの近郊で、翌日は朝からさらっとカーンの市街地散策へ。
カーンには男子修道院と女子修道院があるようで、まずは男子修道院から。
男子修道院は現在は市庁舎として利用されているんですって。
中は有料で見学できたようです。
隣にあるのは修道院併設のサンテティエンヌ教会。
きれいでしたが、まぁさらっと見て終了。
そしてカーン城、ウィリアム征服王が築いた居城だそうです。
ここは城壁を残すのみ。
敷地内には美術館や博物館があるようでしたが、我が家はパス。
で、最後は女子修道院。
こちらは現在は地方議会場として使われてるそうです。
併設のトリニテ教会。
といったかんじで、さくっとでしたが、観光ポイントだけ抑えてきました。
当たり前ですけど、博物館で見たあの廃墟のカーンとはまるで別の街…すごいですね、人間立ち直るもんですね。
次は私&子供達とダンナは再び別行動~次の日記に続きます。