「高所への恐怖」の質の違い | 馬の町から

馬の町から

ダンナのフランス赴任で、家族でシャンティイ→シャンティイ近くの村で過ごした、2018年3月26日~2020年10月26日まで、合計ぴったり2年7ヶ月のフランス生活の記録。子供は2008年生まれの娘「はな」(仮名)、2010年生まれの息子「かい」(仮名)。

さて、昨日で旅行記自体は終了なんですけど、今日明日と、旅行記に付随する小ネタをふたつ書いちゃいたいと思います…早く日常ネタ本帰国ネタに戻りたいんですけどね。

 

今回の旅行で、印象的だった場所のひとつが、ボルドーから大西洋岸に向かったところにある、ピラ砂丘。

 

欧州一の高さだという砂丘、実際登ってみると、疲れるだけじゃなくて、とにかく怖い!!!!!

 

 

旅行記にも載せましたけど、こんななので…柵も手すりもないですし、もし転がり落ちちゃったら…と思うと気が気でなく(特に子供のことが)。

 

でも、ダンナは高所恐怖症なんですが、ここは全然怖くなかったそうなんですよ…私達3人のほうがよっぽど怖がってました。

 

ダンナは高所恐怖症のわりには、元山岳部で山が好きで、頂上とかでは平気にしてるんですよね…それも昔から、なんで???って思ってたんですけど…。

 

この砂丘で私達が怖い怖い言ってるのを聞きながら、「でもこないだのエッフェル塔の頂上のほうがよっぽど怖かったよね?」って言うから、「イヤイヤイヤイヤあっちのほうが全然大丈夫だったよ!!だってちゃんと柵で囲まれてるんだもん!!」って答えたら、「あんな頼りない柵なんてよっぽど怖い」みたいなことを言うわけです。

 

…そこで、あーそういうことかぁ…と、ようやく長年の謎が腑に落ちました、私。

 

ダンナが怖いのって、エッフェル塔の頂上とか、大きな橋を車で渡ってる時とか、観覧車とか、大聖堂とか。

 

一方で砂丘とか山とかは平気なわけですよね。

 

要は人工物と自然の違いで、つまり、「落ちてもある程度自分の身体能力でなんとかなる」場所であれば、きっと大丈夫なんだろうなぁと。

 

でも、柵も橋も観覧車も、頼れない、壊れたらそれで終わり…もともとわりと何に対しても疑い深いタイプなので、余計にそうかもしれません。

 

一方私なんかは、とりあえずそこにある頑丈なものの耐久性を疑うなんてことを一切考えることなどなく…とにかく今目の前で守ってくれてるんだから大丈夫でしょ、というかそんなことすら考えたこともない。

 

でも、この砂丘でバランス崩して転がり落ちたら自分がどうなるかなんて想像もつかないし、どうにかできる気もしない…当然怖い、と。

 

イヤ、なかなかおもしろいなぁと思いました…って、本日はどうでもいい話でございました。