ANIEKY A GO GO! ことアニキこと山浦智生さんの
ニューアルバムがリリースされました!
初聴きの印象は「緻密」
アレンジがとにかく緻密で作り込まれている。
こんなに作り込まれたアルバム、今まで聴いたことないかも。
それが17曲も
改めて、この人天才だ、と思いました。
とにかくアイディア、引き出しの多さに圧倒される。。。
何回聴いても新しい発見がある、味わい深いアルバムです。
それでは、1曲ずつレビューしていきます!
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1. パノラマ
アルバムのオープニングにふさわしい、
ブラスのソリでワクワク→ドラムのフィル→印象的なベースのフレーズ→リズム鳴る→アニキの歌……と畳み掛けてくる曲の始まり。
まあ、とにかく、とにかくカッコいい!
音が聞こえてきた瞬間に「すごい!」となって、
曲が進むにつれて、いろんなしかけが次々展開してまた「すごい!
フィルになると、少し後ノリ感の出るドラムとベースのリズムが最高。
全編通して耳の近くで鳴り続けるハイハットの音が心地よい。
ここで入ってほしい、
フルートのフレーズが入ってくるのもたまらな
2番では同じメロディーを1番と違うコードでバッキング。
アニキならではの個性的な試み、このあとも随所に出てきます!
2. JOKER
ライブでおなじみ、コール&レスポンスが楽しい「JOKER」。
ライブより、やや怪しい雰囲気が増してる^^
「One Shot!」のかけ声も男らしくていい感じ
構成が比較的シンプルな分、いろんな音で遊んでいて、
聴いてると、ついついくすりと笑ってしまうことも^^
2コーラス目辺りから右側に聞こえて来る音とリズムの遊び心が楽しい
ぜひ、
(ちょっと遠慮がちに入ってくるヒューマンボイスがか
荒ぶるサックスソロもいいなー^^
そのあと、スーっとエンディングに向かっていくのもおもしろ
歌詞カードで、詞は元メンバーのピエールだったことを知り、
曲のストックがいっぱいあるんだなあと、またまたびっくり
3. SUMMER MADNESS 2
3曲目にして、疾走感あふれるアップテンポな曲。
こちらもオープニングのホーンセクションがイカしてる!
テーマがフルートっていうのもカッコいい。
ドラム・ベースの音がよく聞こえて、
シンプルな2コードなのに、
後半のブレイクで弾きまくるエレピのリズムもめちゃカッコいい。
ギターがしっかりコードカッティングをしてるのも心地いい
アウトロのエレピソロもシビれるなー(><)
私は歌詞カードを見るまで気づかなかったんだけど、
この曲、4作目のアルバム「ロックなたましい」に入っている
「SUMMER MADNESS」の兄弟曲だった!
歌詞がかっこいいもんねー。
しかも、「2」を先に作っていたとのこと、完全にやられたーって思った(><)
だってこんなにカッコいいのに、敢えて何年も後に出すなんて
万一「1」を聴いていない方、忘れちゃった方(^^;)ぜひ、聴き比べてみてください。
4. FIRST SUNRISE
3曲目でシビれていたら、ここでゆったり「FIRST SUNRISE」。
もう、曲の並べ方が上手
そして、これは、大ヒット曲になるやつじゃないですか!
いい意味でキャッチー、
たぶん、老若男女、
シンプルなアレンジもいいもんだ……って油断(?!)していると、
曲が進むにつれて、さまざまな音のしかけがあちこちに
この曲のおもしろさは、
後半のサックスソロで転調、エンディングへ向けて盛り上がっていく
アウトロのガレージ感あふれるギターソロもカッコいい
5. LATE SHOW
こちらもライブでおなじみの、お母さんのことを歌ったスローナンバー。
お母さんとの曲は、
歌詞をじっくり聞いていると、ちょっと胸が締め付けられる。
ゆったりと、一つずつ楽器の音が足されていくのが効果的。
厚みのあるコーラスも美しい。
そして、なんと言ってもサックスソロが泣けるなー(><)
歌心溢れるすばらしいサックスソロが堪能できます。。。
6. LANDSCAPE OF THE HEART
言わずと知れたアルバムのタイトル曲。
ジャケットの写真が、アニキの原風景なのでしょうね。。。
初めて聴いたときはミディアムテンポの曲だと感じていたんだけど
こうやって聴くと、
印象的なピアノリフに複雑なドラム・ベースのリズム、
その上にサックス・ギター・琴みたいな和風の音とかが乗って、
これまた不思議な雰囲気を醸し出している。
サビに入ると、一転ぐっと心掴まれるメロディーラインに。
ソプラノサックスが大活躍、ソロもオブリカートも素晴らしい。。。
ピアノのリフレインから始まって、
後半に向かって高まる高揚感、コーラスが重なるエンディング、
一連のストーリーを感じます。
7. BLOW AWAY
これも、大ヒット曲になるやつじゃないですか!
カッコいい! もう一回、カッコいい! (語彙力尽きてるし^^;)
ファンキーなギターリフに
ライブで何度も聴いているのに、一瞬何の曲かわからなかった。
それだけ、作りこまれているんだな。。。
タイトなAメロから急展開して広がりを見せるサビ、何回聴いても気持ちいい。
歌詞の通りまさに「霧が晴れ渡」る感じ^^
そして、2回し目、またしても違うコードの上?と思ったら
コードの譜割りが細かくなっているという演出だった
エレピの和音が1音ずつ上がっていって、
階段を登るように不穏な空気を高めていく効果。
続いて印象的なギターリフと怪しいハープの音色→そして霧が晴れ渡る^^。
もう、翻弄されっぱなしです
歌のバックでハープやギターがけっこういろんなことをやってるの
歌のよさを邪魔するどころか、さらにさらに盛り上げていく。。。
プレイヤーの技術とアレンジセンス・バランス感覚の妙、
8. SONG LINE
Coolな「BLOW AWAY」から一転して温かさを感じるこの曲。
リズムがめちゃハネてて、曲調はゆったりしてるのにノリがいい。
いろんなギターの音色が聞こえてきて楽しいなーと思っていると、
サビの手前のブレイクでふいにシンプルな単音カッティングになるのが心憎い
この曲の2番も注目です^^
敢えてワンコードにメロディを乗せて緊張感を高めておいて
流れるように次の段落へ展開していく。
ギターソロの音がクリーンなのにもハッとさせられる。
歌詞はアニキの学生時代の先輩・村田博さんとの共作。
いろいろゆーてますけど、まあとにかく名曲中の名曲です!
9. モノクローム
ボサノバのリズムにマイナーコードを乗せて、哀愁感たっぷり。
昔の人を思い出す、という切ない歌詞にピタリとシンクロしている。
「La jalousie」は「嫉妬」の意味。
華を添えるようなパーカッションのリズム、
フルートソロがよく似合う、ソリスト選びが的確で素晴らしい
自然な流れで、違和感なく転調していく手腕もさすが。
しばらく気づかないもん、転調したことに 笑
2コーラス目の頭で右側から聞こえるオーソドックスなピアノの音と
無機質に単調なリズムを刻み続ける左側から聞こえるピアノが好対
ふいにベースの音数を減らしてからのサビ、というダイナミクスにもやられます(><)
10. POSITIVE & NEGATIVE
来ました、大好きなファンキーナンバー^^
サビ始まりからAメロへ、上から降りてくるコーラスは
音を左右に振って遊んでおります(^^)
歯切れのいいベースの音がよく聞こえてきてカッコいい!
4ビートに転換したところのご機嫌なシャッフル感もワクワクする
ジャジーなギターフレーズもいかしてます
終盤から入ってくるエレピのバッキングが、ヤンチャでおもしろい。
センス抜群!
歌詞が一個一個の音符にピッタリのってて気持ちいいなー。
こういうところにも、アニキのこだわりが感じられます^^
11. WAIT FOR SUCH A DAY
ファンキーの次は、落ち着いたピアノの4つ打ちから。
落ち着いた日常を過ごす中、ふと昔を思い出して
時の流れに思いを馳せている感じと、
そんな日々が、またやってくるという希望。
序盤のメロディ、どこか浮遊感があって個性的だなー。
ほんの1音♭
中盤からは鼓みたいな和の音が聞こえてくるのもおもしろい。
バックのコーラスに、厚みがあってなんとも美しい。
12. EARNEST LOVE
都会的な曲と歌詞。
誰かモデルがいるのでしょうね、
ギターのリフレインと、どこか危ういエレピの音がとても印象的。
曲半ばでふいに挿入される転換パートでは、
リズムも音も全然違う世界観に。
サンプリング音で急展開、ここにもストーリーを感じます
間奏を挟んだあとは、
シンセベースみたいな音に切り替わって一回しだけ異世界へ。
一回しだけっていうところがたまらないね(^^)
ほんと、油断も隙もない!
13. 夏の終わりの空の色
毎回恒例、Sakikaさんとのデュエットは、
必ずシンプルにオクターブ違いのユニゾンで。
夏らしく涼し気なレゲエバージョン。
イントロのハープの音がかわいくて、
思ってしまいました。
もちろん、今出さんのブルースハープでした^^
このハープ、本当に切なくてグッとくる。
夏の終わりの物寂しさがゆったりと満ちていきます。。。
レゲエだけどウラでとっているのは基本ピアノだけ。
あとは、ほんわかほんわかやわらかく優しく仕上がっています^^
14. LOSER
これはまたカッコいい(><)
60~70年代の和製R&B、
ピアノとパーカッションで始まる印象的なイントロ、
序盤キレッキレドラムの8ビートと高速フィルがなんとも言えずすがすがしい。
日本人の琴線に触れる曲だと思うんだけど、そこはアニキ、
ただ、古くて懐かしいだけじゃない。
突然の16ビート、不思議なサンプリング音やらロケット発射! 風(?!)やら、
楽しいしかけがいっぱいちりばめられています^^
エンディングのトランペットがイナタい(≧∀≦)カッコいい!
15. I KNOW
お母さんとの曲、第二弾。
少し切なかった「レイトショー」から、
どこかホンワカした雰囲気に変わっているのがいいねー^^。
曲によって変幻自在、ハープの音が軽快でコミカル。
シャッフルのリズムに明るいメロディ、
LATE SHOWでは「迷惑かけてばかりでごめんね」
散歩のたびにビワの実をほしがっててとってもキュート。
これは、スーパーにあったら買ってこようと思うよね 笑
そして何と言っても
「ごほうびは、ほっとする僕の笑顔」。
わかっちゃいるけどね
僕の笑顔は、いつだって最高だ^^
16. アガパンサス
散歩の途中に見たアガパンサスの花の歌。
歌詞の種はいろんなところに転がっているんだな
タイトなドラム・輪郭のハッキリしたベース・
アニキの曲が始まったーって感じで期待値高まる(><)
中盤のバッキングでは、
ブラスのようなパッドのような、フワーっとしたシンセの音、
最初より少し細かいコード進行の上に
こちらも♭5が効いた、
17. BIRTHDAY-方々に捧ぐ-
がんで亡くなったホーボーさんとアニキの共作。
病床のホーボーさんから歌詞が送られてきて
アニキが急いで曲をつけ、アレンジをして歌入れをして……
60~70年代のブリティッシュロックを彷彿とさせるような
憂いを含む、めちゃカッコいい曲です。
ドラムのキックが強く聞こえてきて、
そこに乗っかるワウギターとオルガンの音が、アンニュイで渋い(><)
歌詞が内省的で、これもカッコいいなあ。
「愛はお金で買えるのに 友情は一体どうなんだろう」
「沈黙の勝利は 出会いのハッピーバースデー」
「初めてのフレンズ さあ今から繰り出そうぜ」
歌詞の解釈は自由度が高いので、自分なりに。
ホーボーさんはアニキをイメージしながら作ったのかな、
なんて思いました。。。
多くの人にアニキの音楽が届きますように🙏
ぜひ、販売サイトでのご購入を!
ANIEKY A GO GO! 販売サイト
https://aniekyagogo.stores.jp
ライブもお楽しみに
8月6日(土)高円寺JIROKICHI 先行販売ライブ!
10月22日(土)神田THE SHOJIMARU レコ発ライブ!