しゃれこうべの歌

その日

六本木の昼下り

通りに面したとあるカフェの中は

異様な雰囲気に包まれていた

騒然としているのではない

それはこの場に於いては日常的で

エネルギーに溢れて熱気に満ちた

空気が充満しているのが常だ

それが今

空っぽだ

誰もいない

晴れ渡った空のもとで

恐ろしいまでの静寂が

その空間に広がってる

そして俺の目の前には

甘そうなハニーラテ

俺の唇を惑わしている

一方

六本木ヒルズのタワーの中では

既に状況は動いていた

男の呻き声ががらんと広がった

薄暗い空間に響いてる

モンスター襲来

そして夜のとばりがおりる頃には

六本木エーライフで

今宵も宴が開かれる

ソウルバンカーザファイナル