『私はお義母さんのこと嫌いじゃないんよ』
次男嫁ははっきりものを言う人。
彼女は母の事を一番考えてくれていると思う。
介護福祉士であり、今では施設の上の立場の彼女は月7~8回夜勤をこなすパワフルな女性。
『母さんをうちの家に連れて帰りたい。俺が引き取る。』
そういう次男兄は職人。
二人ともフルタイムで働いてて、誰が母さん看るん?
『悪いけど、私はおかんが一番嫌いだからね。』
今回土日利用して母のお見舞いに我が家にきた兄夫婦に、私は強い口調で言った。
本心だし、嫌いだけど、頼まれたことはキチンとする。お見舞いも1日30分しか会えないけど、ほぼ毎日行ってる。
待ってるんだろうなと思って。
案の定、行く度に言うことが違う母。
振り回され、嫌な思いしか思い出に残ってない幼少期。
私は高校から実家を離れたから、15年しか母とは暮らしてない。
その15年しかない思い出すら
思い出したくない。
けど頼まれたことはちゃんとする。
矛盾してる自分の心を母が追い討ちをかける。
私を困らせ、暴言を吐き、罵倒する。
そして、泣き落とし。
認知症ではない。
腰椎圧迫骨折。
もう実家での生活は出来ない。
本人も分かってる。けど、帰りたい。
『腰が痛いから病院に連れていってくれ』
と電話してきたのは母。
それなのにいざ入院すると
『こんなところに入れやがった』と。
見舞いにきた兄に、MIN に入れられた。と涙ながらに連れて帰ってくれとすがり付いていた。
母大好き次男兄も涙目。
兄夫婦が廊下に出た後、カーテン覗いたら
『もう来てくれんで良いって言ったのに、何しに連れてきた!あの目見たか?はよ死んでくれんかや!って目で私を見てたの見たか!』って鬼の形相。
毎回疲れる。
なにかがキレて
『大丈夫!一番死んでくれって思ってるの私だから!でもあなた内臓は悪くないから、まだ死ねないよ?残念だけど!』
言ってしまった。
やっぱり嫌いだわ
そんな気持ちしか残らない。
兄に『連れて帰って、おかんと一緒にお風呂入れるん?』って聞いてみた。
無理やろ?良く考えて連れて帰れよ?
明日リハビリ病院に転院する。
我が家の近くの病院
『宜しく頼むね』
そう言って兄夫婦は帰っていった。
頼まれたことはちゃんとする。
けど、私は母とは暮らさない。
我が家での生活は100%無い。
冷たい娘だけど、父が生きていてくれたら、引き取っただろうな。
母の本音が分からない娘は冷めた目でみてるよ。
娘達に叱られながらでも、頼まれたことはやり遂げるけどね。
MIN