リバーサルオーケストラ#8を見て思ったこと。

私は50代半ばですけど、既に両親を看取りました。

 

父→母の順で看取ったのですが、

最初に穂刈さんの娘さんの気持ちを経験して、

穂刈さんが、奥さんを施設へ入所させるときの気持ちを経験した感じかな?

 

父も母も晩年は認知症でしたし、

ちょうど長男次男の高校・大学入試の時期との重なり、

その10年間は大変だった、という記憶しかありません。

 

もしこれを読んでいる人でご家族の介護をされている方がいたら、

前述の受験の時のようには、お伝えできる言葉が見つかりません。

なぜなら、その時父がどう思って、母がどう思ったか、

今となっては聞くことができないからです。

 

ただ、私の中で心に決めたことがひとつだけあって、

今の自分が幸せなら、きっと両親は喜んでくれるだろう、という事です。

自己満足かもしれないけど、そういう決心をしないと

前へ進めないと思ったので・・・。

 

特に母を施設へ預けた時と、主治医から胃瘻の判断を聞かれた時、

迷いや、寂しさ、罪悪感など、色々な気持ちがありましたけど、

今となっては “間違いではなかった” と思えます。

 

その後、自宅の処分や墓じまいなども経験しましたが、

後悔はしていません。それは今が幸せだし、

今後も亡き父や母のために、幸せでありたいと思いますし

その幸せを共有したいと思える人たちと出会えたからです。

 

このタイミングで「リバーサルオーケストラ」という作品に出会えて

自分を見つめ直すことができて、良かったです。