2+2=5 | ギズモとおいもの部屋

ギズモとおいもの部屋

愛犬のお話、息子の事、音楽、映画、酒、料理、
そして、可愛いぴーちゃんの事など徒然に
書き綴っています。

僕の妻えりんぎのブログです。

うたたねをしていると

どこからか聞こえてくる

水の流れ

とめどなく

心地よい同じ音が

まあるく  ころころと

すべらかにころがるように

うっすらとしたまぶたの奥に

やさしく ひびく

 

そこは、山間の

沢の流れる音が聞こえる宿だった。

 

さぁ・・起きて

とも

ずっと 眠って

とも  言われなくて

ただ、微睡むだけ・・で

 

今、そんな事がしあわせだったのね

と思う。  なんだか遠い昔みたいに感じる。

 

 

RadioheadのアルバムでHail to the Thief  がある。

題名の2+2=5は最初の曲だ。

出だしからぐいっと来ました。

このアルバムは入院中に聴き込んでいたので

思い入れもある。  SingleカットされたThere there が一番聴きやすい

し、いい曲です。が、流れ含めて聴くと全て無駄がない。

レディオヘッドのアルバムは個人的に、そう思う。

私は最後の美しい曲にボロク○風な歌詞の、A Wolf at the Door

が大好きですし。

今は震災で流された知人が経営していた店はオーディオが自慢で

招待を受けた時、KIDA 他を かけさせて頂いた。

 

いい音で聴くと全然音が違う。

聞こえなかった音がこぞって聞こえるんだよね。

例えば、ある曲の

奥のまた奥で、小さいこどもの声だとか、手をたたく音とか。

みんな、その全てが見事に役目を果たしてるのよ。

その見事な融合にハッキリ言って、身震いした。

 

・・今は亡きオーナーさん、楽しい思い出をありがとうございます。

 

一人言のようにこうして書いているのだけど

許されるこんな空間があって嬉しい気もする。

 

誰にも分かる言葉で癒される事もあれば

そうではなく、もっと厳しい研ぎ澄まされるような

本当はこうだろう 的な、本当のさらけ出しに

惹かれて、自分の本当が同調したりする。

だから、彼らの音楽が大好きなんだ。

 

しかし、それは言葉によってとは限らない。

音楽そのものがそう私の心に投げかけて

来るんだ。

 

言葉がそのまま語る場合もあれば

その言葉を媒体として訴えている

場合だってある。

 

そのままとは限らない。

 

 

私は、もはや勝手にそう信じ込んでいるのかも

しれないが、そんなことすらどうでもいい。

幻想なら幻想で、それが納得がいくなら

騙されも良しとしよう。

 

極限的なさらけ出し

その果てにはやさしさ

透明さをひけらかさない

孤独は人間として共通項目

どこまでも 美しい(美しい??)

 

 

私個人の意見ですが、ぞっこんですんで。

あしからず。

 

今回はここまで。

 

・・といいながら書き足すのを許し給え。

 

Hail to the Thief  は聴き込んだ印象としては

少しイソップ童話みたいな曲にも出会う。

このアルバムが一番とか二番とかそんな感覚が

レディオヘッドに関してはなくて、私には。

誰もかもが、KIDAだよ、OKコンピューターだよ

いう中で、そんな当たり前に素晴らしいのは

周知の如くですが、私はそこに行き着くまでの

留まる事をしない彼らの歴史を聴くのも大好きだ。

 

曲の順番にも意味をもたせる彼らのアルバムは

ぜひとも、その順番に聴いてこそな気がする。

ザ・ベンズ、OKコンピューターは一つ一つ完成されている曲

だから、この限りではないけれど、このアルバム含めて

流れが非常に大事だと感じる。

 

 

 

       There there

真っ暗な中

ぼくは散歩する

きみという風景の中を

お喋りしていると

折れた枝に足を取られる

感じる からと言って

そこにあるとは限らない

感じる からと言って

そこにあるとは限らない

 

いつだってセイレーンは歌を歌って

きみを難破へと誘っている

このあたりの岩には近づくな

さもないと、ぼくたち歩く災難だ

感じる からと言って

そこにあるとは限らない

感じる からと言って

そこにあるとは限らない

 

ほら、そこ

 

どうしてそんなに青白くて孤独なの?

きみはぼくには天の贈り物なんだよ

 

ぼくたちには事故

いまにも

いまにも起きそうな

 

(アルバムの歌詞です)

 

     

 

 

※ ジョージ・オーウェル<1984>に出てくる

二重思考(2つの相矛盾する信念を心に同時に抱き

その両方を受け入れる能力)

そこからこの2+2=5というメッセージ性のあるタイトル

が生まれた説が強い事が分かりましたので

後日ここに記します。

 

深いな・・・。

 

 

 

There,There