ギターの次は機材編です。
(これまでのセッティング)
ほんの2年ほど前までは、自前のチューブアンプをライブ会場やリハ、レコーディングに持ち込み、自作のエフェクターボードにギターを接続し音を出していました。
チューブアンプにアナログエフェクターが基本という、長年続けてきた機材の利用方法以外全く考えていませんでした。
その時のアンプやエフェクターボードはこのような感じです。
アンプはクリーンにしてアナログエフェクターで色々な歪を作る設定です。
(オリジナル曲での課題)
きっかけはLOTOSでオリジナル曲をやることになり、アレンジを考え始めたことです。
どこのアマチュアバンドもそうだと思いますが、キーボード特にシンセサイザーが演奏できる人の確保は大変です。
オリジナル曲はCity POPとAORを掛け合わせたようなアレンジを考えており、キーボードは非常に重要なパートで2名ほしいところなのですが、前述の通り1名の確保でも苦慮する状況です。
なので、ギターパートをツインや3音でハモらせてバッキングを行うアレンジを多用し音に厚みを加えることにしました。
AirplayやQUEENのようなイメージでしょうか。
となると、ハーモニーエフェクターのキーや和音の設定を曲ごとに変更する必要があり、コンパクトエフェクターでは曲が変わるごとに都度つまみで設定を変えることになります。
ライブでそんなオペレーションは現実的ではありません。
(師匠に相談に)
そこで、ある楽器店に勤める私の機材の師匠に相談に行きました。
そこで紹介されたのが、発売されたばかりのBOSSのマルチエフェクターGX-100です。
「えーマルチ!?」というのが第一声で、かなり前にPODが流行った頃購入し、使いづらくて音も気に入らずすぐに手放したことを思い出したのです。
そんな私に師匠はこう伝えました。(以下箇条書きで)
・15年前の機材と今のマルチは音も操作性も全く違う
・デジタル機器の進歩を侮ってはいけない
・特に今回発売されたGX-100はコンパクトエフェクターしか使ったことのない人にも簡単に設定ができる
・逆にコンパクトエフェクターで色々な音作りをした経験がないと良い音作りができない
・エフェクターの並び順や音色を曲ごとに設定しておきマニュアルモードにすれば、コンパクトエフェクターをON/OFFするのと同じ操作ができる
・課題のハーモニーももちろん曲ごとに設定可能
・モデリングアンプの音もかなり使える音になってきており、チューブアンプを100%とすると70~80%程度の出音は作れるので、一般の観客が聞いても区別がつかないレベル
・あとは本人が納得して使うかどうか
・配線や持ち込む機材が減るので、搬入搬出も楽だし現場でのトラブル発生率が激減する
・アナログエフェクターやマイアンプとの併用も可能
ということで、設定方法や出音を確認し最悪ハーモニーのみでも使えれば良いと思い購入しました。
それからの試行錯誤は次回ご紹介します。