今回から機材の話に入ろうと思いましたが、せっかくなので所有しているKAWAI ムーンサルトの紹介をさせていただこうと思います。

KAWAI ムーンサルトは1977年に製造が開始され1985年まで作られた河合楽器オリジナルのギターです。

当時何人かのプロギタリストも使っていましたし、私も学生時代に青のオリジナルを一時使っており、トレードマークのようになっていました。

 

(再生産モデル)

現在所有しているのは再生産モデルで、青いコスモという色のモデルは1997年に河合楽器がギターを製造開始して40周年ということで限定生産されたMoon Sault-40という機種です。

黄色のものも1990年代に作られた廉価版のMoon Sault-80というモデルです。

いずれも10年以上前に購入したもので当時の購入価格は10万円未満でしたが、現在はとんでもない金額で売買されているようです。

実際にはビジュアル重視のライブや以下のようなMV用に使うくらいですが、手放すと二度と手に入れることはできないと思いずっと所有しています。

 

ラストシーンもないまま/LOTOS

 

ちなみにこの映像は、2021年2月に行われた、江東区主催の「第14回江東バンドフェスティバル」で東京ベイネットワーク賞を受賞し、その年の4月から翌年3月末まで同局の情報番組のエンディングで使われたものです。

 

(スペックと改造点)

ムーンサルトは2本ともマホガニーボディ、24.5インチマホガニーのセットネック、ローズ指板、オリジナルハムバッカー×2という仕様です。

 

Moon Sault-40は4つのミニスイッチが特長で、オリジナルは上からブースター、ディストーション、フェイズアウト、コイルタップのON/OFFができるようになっていますが、私はKGW Bolt On 22 2H6と同じ理由からフェイズアウトスイッチをやめてフロントピックアップのコイルタップにしており、4つ目をリアピックアップのコイルタップに変更しています。

コントロールは上からマスターボリューム、ブースターボリューム、トーンとなっています。

元々はGroverのペグが付いていたのですが、経年劣化でギアが固くなっていたので、Kz One Solidに付いていたGOTOHのSG301に付け替えています。

 

Moon Sault-80はTONEのプッシュ/プルで両方のピックアップをコイルタップできるようになっていたのですが、プッシュ状態でフロントのみのコイルタップ、プルでフロントがハムバッカーになるよう配線を変えています。

またステージや撮影で映えるよう、家内が装飾をしてくれました。

2本とも行きつけのリペア工房でノイズレス処理をしてもらっています。

 

2本とも音や取り回しの点でKz Guitar Worksのギターにはかなわないのでメインで使うことはないですが、十分ライブで使えるレベルのギターです。

 

では、次回から機材の話です。