Kz Guitar Worksの最後の1本、Kz One Solid 3S11 T.O.M(アンティークマホガニー)を紹介します。

 

(初めて試奏せずに・・・)

前回ネットに工房ですべて製造したシリアルNo.のギターが掲載されたと書きましたが、在庫のあるお店は中部地区です。

これまで何本もギターを購入してきましたが、試奏せずに買ったギターはありませんし、今回はリユース品なのでなおさら試したいところです。

そのお店まで行く時間も取れずしばらく悩んでいましたが、このギターは現在製造されていませんし、これからオーダー注文をするとかなりの金額になってしまいますので、この個体が売れてしまったら今後入手できないと可能性が高いということになります。

3本のギターを購入しその作りの良さには信頼があったので、Kz Guitar Worksのギターを信じようと思いネットで注文しました。

スペックは25インチマホガニーネック、マダガスカルローズ指板、ソリッドマホガニーボディ、GOTOHのチューンオーマチックとストップテイルピース、GOTOHのノンロッキングペグ、KGWシングルコイル×3というものです。

ペグは届いて弦交換をする時にGOTOHのマグナムロックトラッドにリプレイスしました。

試奏せずに購入したので、最初は少し心配でしたがほとんど調整することなく自分好みのセッティングにできましたし、ダメージはほとんどなく、普通に良い音で演奏でき安心しました。

生音としてはアコースティックな鳴りが特長かなと思います。

 

(センシティブなピックアップ)

他の3本とはマホガニーのセットネック、マホガニーボディ、ストップテイルピースという大きな違いがありますが、一番の違いはピックアップではないかと思います。

他の3本のピックアップはピックガードマウントなのに対し直接ボディにマウントされていることも影響しているのかもしれません。

とにかくセンシティブなピックアップで、ピッキングの強弱やピックの入射角、左手の押さえ方などで出音やニュアンスをコントロールすることができます。

ボリュームへの追従性も特長で、ギターのボリュームコントロールで他の3本より歪量を微妙にコントロールできます。

なので、一人でもず~と弾いていたくなるギターです。

 

出音は2H6と3S7の中間あたりでしょうか。

シリーズ接続でよりハムバッカーに近い音が出せますし、3S7よりは甘くジューシーな音で、フェイズアウトサウンドもかなり使える音です。

 

これまでの経験から弾けば弾くほど良く鳴る材と作りなのですが、個体としてほとんど弾き込まれていないように感じますので、弾き込んで行けばどんどん鳴るようになると思います。