ボルトの決勝フライング失格は、なかなか残念ですね。
とは言いつつ、ルールだからね、しょうがない。
これほどのトップアスリートでもプレッシャーや緊張があるということや
ミスだってあり得るんだということが見えて、
人間が最高の場所で最高のパフォーマンスを発揮することが
どれほど難しいことなのかが、ある意味知れた、という感じがする。
フライングに関しては、
昔のルール(前の前)では、
1人が2回フライングをすると失格でした。
それが、1レース内での2回目以降のフライング者が失格となるルールになった(これが前のルール)。
メディアの影響により、放送時間内に正確なタイムテーブルを進めていくために、
このような改正になったらしい。
前の前のルールでは、延々とフライング仕切り直しがあったから。
でも前ルールは、
たとえば4レーンの選手が1回目のフライングをして警告、
次に5レーンの選手がフライングをしたら、5レーンの選手が失格で4レーンの選手には何もない。
そのため、スタートが苦手な選手が、わざとそのレースでの1回目のフライングをして、
全選手にプレッシャーをかけて、実質、1回でアウト、という状況を作り、
得意な選手が飛びだしにくいような空気にしたり、
厭らしいことをする選手が多く出たことも確か。
はっきりいって、高校生のレースでもこーゆー作戦でくる選手がいた。
なんかいやな感じはずっとありました。
フェアだと思いにくいルールであったと思う。
だったら全員揃って1回で失格!の方がフェアだと思う。
もしくは、前の前のルールまで戻すか。。。
でも、戻ってしまえば、TVでの放送はしにくくなる。
もっともっとメディアで取り上げられるスポーツにならなければ、
陸上が世間にとって“見るスポーツ”としてもっともっと価値あるスポーツになっていかなければ、
陸上で食っていける選手・コーチ・関係者が増えなければ、
その先の究極のパフォーマンスまでたどり着けないかもしれない。
メディアとの兼ね合いはもどかしかったり悔しかったりするけれど、
でも折り合いのつくところで成長を目指さないと究極の成長はないと思う。
人間の最高のパフォーマンスを出す!ということを求めれば、
1回での失格は思い切りを出しにくいという観点からは、かなり厳しいものだとも思う。
でも、これまでの世界記録、ほとんどが、フライングなしで出てますからね。
出るときは出る。スポーツはルールの上で闘うだけのこと。
注目選手がフライングしたからって、
ルールをとやかく言ってはいけないと思う。
ファールしたっていいじゃないか、とは球技では言わないと思う。
今大会から・・・みたいなことをテレビではやたらと言っていますが、
IAAFで長い時間かけて検討されて、
日本でだってJAAFで検討された上で、予め昨年度から導入されて、
しかも今、一般、大学生はこのルールで普通に闘っています。
中学生や高校生のジュニア・ユース世代にも導入されました。
うちのチームも昨年これで悔しい思いもしたし、
でもフライング1回で失格だ、ということに対する、対策や意識付けが甘かったのと慣れてなかっただけで、
時間が経って意識も変わって、かなり成長したと思う。
世界がこのルールに慣れて、
陸上競技そのものが、もっと成長していくと思います。
みんなあーだこーだ言うけど、
水泳(競泳)は陸上より前からフライング1発失格になっています。
そして、スタート技術が改良されていったりして、
今はフライングをあまり見ません。
そうやって競技はルールの上で成長するんだと思います。