だいぶ日が経ちましたが、某コンパクトは完成してます。


Blenderでのモデリングは、仕事しながら帰宅後1日1〜2時間とかなので、1台仕上げるのに3ヶ月くらいかかりますが、自分の場合フルスクラッチからシミュレーターに乗せるまでだいたい100時間くらいが目安な気がします。


もう10台以上はやってるのですが、昔に比べてPCの性能が上がってることもあり、シム内表示でポリゴン数を気にしたりする事も少なくなってきました。

数十台でマルチやる予定なら、1台あたりの重さはそれなりに計算して容量落とす作業も必要ですが、そうでなければ自己満足が基準となります。

某コンパクトカーは細かい面のデザインが難しかったですが、全体で雰囲気を捉えられているならOKです。細かい再現性は気にしないようにしないとモデリングに終わりはありません。

モデリングが終わったら、シムに乗せるための各パーツの割り当てやら設定やら、専用の変換を経るわけですが、無事シムで表示されると感動します。

設定方法は公式がMODを認めている手前、指南書がありますが、基本トラブルは自己解決しなければなりません。

海外のネット掲示板などを翻訳しながらくまなく泳ぎ、手当たり次第に出来ることを一つ残らず潰して検証するという地道な作業です。経験が無い頃は何度も何度も手詰まりがあり、手がかりを得るために何日も何日もエンドレスで検証でした。

今でも詰まる事はありますが、経験でアタリをつける事ができます。

挙動については自分は作れません。

いつも古い友人で元(現?)プロの乗り手の方にお任せしています。


モデリングは見た目です。見た目はぶっちゃけ悪くてもいいんです。シミュレータの本質は挙動です。見た目がアレでも動きが本物なら、本当に価値があります。


一人でモデリングと挙動を両方できる人は本当に尊敬します。想像からカタチにできるモデリング知識、実車での限界付近を操作できるドライビング技量、ドライバーの感じるニュアンスとそれを再現できるセッティング知識、さらにそれをシムに反映させるPCとシミュレータ知識、全てが必要で、作業量が半端ないです。相当の腕と努力があるのは間違いありません。


こちらのMODは依頼者のところで実車トレーニングに使われているそうで、向上や結果につながっていると嬉しいですね。