今日はPhantom4RTKの技術的なFAQをご紹介します。
Q:Phantom4 RTKとD-RTK2モバイルステーションを利用した写真測量において、
精度を検証・解析すると、高さの精度が大きくずれた高度になってしまいます。
飛行時前の設定で注意するポイントはありますか?
A:アプリ内のRTK設定における高度情報への入力値が間違っていることにより、
不適切な高度情報が記録されてしまった可能性があります。
D-RTK2モバイルステーションの使用時には、撮影現場にD-RTK2を設置する場所(基地点)を必ず事前に測量する必要があります。
撮影時にアプリ設定内で[RTK設定]→「GNSS座標を入力」項目へ以下の3点に注意し数値を入力することで、
撮影写真には正しい、位置情報が記録することができます。
【緯度】【経度】【海抜】への入力の際に以下の3点と画像を確認し入力してください。
1.基地点測量時のX/Y座標(平面直角座標)は緯度経度へ事前に変換が必要
2.緯度、経度は10進法数値での入力
3.海抜は【既知点高度+三脚高+D-RTK2モジュール高(141.9mm)】の合計値をメートルで入力
【海抜入力例】
基地点標高:30m、三脚高:1.7m(注)、モジュール高:141.9mm
30m+1.7m+0.1419mより、 「31.8419m」が【海抜】への入力値となる