この写真を見て、「横から危険が迫っている」と思うよね。それは、2次元を3次元に頭で変換できている証拠。
 では、打ち上げ花火を思い浮かべてみて。花火は、濡れた紙の上の絵の具が同心円状に拡がるように丸く形をなしていく。僕が住んでいるアパートは、夏祭りの花火大会を観覧するには最高の場所。2年前、ベランダからその花火大会を楽しんでいる時、不思議な違和感を感じたんだ。
「花火って、二次元的に拡がるのではなくて、三次元的に拡がっているのでは?」
 つまり、ボールが膨張するように拡がっているはずだと感じて、それが違和感として僕を捉えたんだろうね。それで、瞬きせずにじっと花火を凝視すると、やはりそうらしい。だって、花火の中心に近い部分は僕に迫ってくるように見えたから。ということは、横から見ても上から見ても丸い打ち上げ花火が見られるということだよね。このことって、みんな知っているのかな?僕としては、かなり大きな発見だったんだけど(笑)。
 というわけで、いつか花火を上から…空から見てみたい。
 そう思わない?