この写真は、僕が小さな頃、はじめて自動車が我が家にやってきた時のもの。
 ミニカー漬けの毎日で、ミニカーを収納する立体駐車場のおもちゃをどれほど欲しかったことか!(買ってもらえなかったけどね)そんなガキンチョが本物の車を目の前にした時の感動や驚きは今でも覚えている。助手席に座るのが大好きで、ハンドルを握る真似をして、進行方向どおりにハンドルを切ることを延々とやっていた。
 はじめての遠出は、別府にあるサファリパークだったことも覚えている。真夏に行ったんだけど、この車にはエアコンなんぞいう高級なものは付いていない。サファリパークという場所は窓を開けると危険なので、当然閉めきったまま車を進ませることになった。真夏のサファリを密閉された車で移動するとどうなるか…。サウナ状態なんていう生やさしいものではない。まさしく地獄だ(笑)。それを見越してかどうか、サファリパークのゲートに入る前に、『冷凍みかん』を売っていて、ほとんどの車がそれを買っていた。我が家も理由も分からず買った。しかし、これが命綱だったんだよね。高温の車内の中で、冷凍みかんをおでこや手足に当ててつつ、サファリ観賞…これ鉄則(笑)。命からがらサファリを出た後は、窓全開→さわやかな風に深呼吸!
 『はじめて話』は、けっこうおもしろいネタを持ってるはず。教えてくれないか?