昨日流れ星を見た。
いつものように寝る前に夜空を見ていた。
昨日は火星が大接近する日だった。
赤い光を放つ火星は天頂で輝いていた。
「さすがにでっけーなー」
って思ってたら、西の空に明るい光が落ちていった。
青白く瞬いていたように見えた。
今までによく見た流星群の瞬きとは違っていた。
役割を終えた人工衛星の落下かもしれない。
願い事をする余裕はもちろんなかった。
もちろん、燃えている人工衛星に願い事をするなんて聞いたこともない。
今までに人工衛星に願い事をし損なって、残念がっている人がたくさんいるに違いない。
どっちにしろ本当の流れ星ではないから関係ない。
それよりも、どこの国のどんな役割の人工衛星なのかが気になった。
気象観測か、天体観測か、スパイ活動か。
人類の役に立ったのだろうか。
人工衛星は役割を終えても惰性でしばらくは地球の周回を続ける。
やがて落下を始め、地球の大気圏に突入する時の摩擦熱で、金属が燃え尽きるまで輝く。
ロケットで地球から引き剥がされた金属の塊は、宇宙での役目を終えて、再び地球に還ってきた。