森の中に迷い込んだように手探りで進む
時々射す光がやさしく降り注ぐ
それに勇躍し踏み進む
吸い込んだ空気が心地よく胸に満ちる
幾度か立ち止まり、戻り、進む
やがて広大な野の向うに地平線が現る
その美しさと果てなき広がりにため息をつく
どこまで歩けばいい?
やさしき光よ、胸に満ちる空気よ
歩を踏み出す、遠く地平線に向かい
雨に濡れ、風に震え、熱をもつ
森を抜け、山を越え、傷を負う
然れども、ゆるぎない大地の如くある
暖かき地に、風にゆられ、星夜に眠る
怒りを鎮め、悲しみを吸い、喜びを共にす
己が内にこのような力があろうとは知らず
彼方の地平線を望む
それに向かいて真直ぐに歩く
白骨に果てるまで