実録!超短編実話集
『なにかがさ・・・』 著 トガシマサル
今日は不気味なくらいに、いつもより気温が低く肌寒い・・・。
「夏の入り口」。そう、こんな表現になるだろう・・。
いつもと同じように夜遅くにバイクで帰宅する。
夏を間近に感じる時、
何か背筋が凍るように冷たくなる事が多々あるんだ。
月は、深縁を描き不気味に浮かびあがる。
今日はいにしえの儀式か何かが執り行われるんだろうか?
七夕という歴史ある行事はもう過ぎた。
こんな日は奇妙なくらいに毛が逆立つんだ・・。
時計の針は既に深夜2時をまわり、
耳に入る音といえば冷蔵庫が唸る音と、
パソコンのキーボードを弾く軽やかで単調な音。
それから先月窓越しのカーテンレールにつけた風鈴の艶やかな音色のみ。
先程からこの住み慣れた部屋で、何か違和感を感じる・・・。
「何かに見られているっ?」
いや違う!そんなんじゃなく、もっと直に五感を刺激されるようなもの・・・。
気がつけば鳥肌が立つ・・・。
こんな日に独りぼっちで部屋に居るのは妙に気持ちが悪い・・・。
それにしても肌寒い日だ。
エアコンは消してあるし、頭皮をいたわる為の育毛剤はトニックだ。
寒い・・・何かがっ!!
あれっ!?・・・
「窓閉めてるよな?」
違和感にようやく気がつく。
「窓は開けても居ない。」
「何で?」
何故?って気持ちが湧き上がる。
さっきから涼しげな音を奏でる風鈴の音だ!!
ものすごく遠くから聞こえるようでものすごく近い!!
一瞬で全身に鳥肌が立つのがわかる。
「後ろ、、、振り返るのはやめよう。」
耳を凝らすとやはり間違いなく風鈴の音がすぐ近くで、、
いやっ!!違うっ!!目の前から聴こえてくる!!!!!
「んっ?」
「何だこの画面右上にぶら下がってるのは?」
・・・・ふっ、風鈴!??
昼間つけたブログパーツの風鈴??
PCのヴォリュームを若干上げる!
「チリーン チリーン・・・・」
「・・・・・・・・っえ (゜д゜;) 」
ばーかばーか!!俺のば~かっ!!
マサルのビビリっ子ぉ~・°・(ノД`)・°・
今もなお部屋に怪音が鳴り響く・・・。
☆チリーンチリーン☆