2022年8月に株式会社G-MODEによりサービスを開始した新感覚立体プラモ作成アプリ「デジプラコレクションまるごと鉄道」(以下まる鉄)

グラフィックに力を入れており、内装・運転台まで見ることができる程である。

そしてこのアプリは、鉄道系ソシャゲ界の頂点に上り詰め………ることは無かった。

それどころか、2023年3月末でサービスを終了するという事態にまで陥ってしまっている。

 

ではなぜまる鉄はサービス終了するまで至ったのだろうか。

(結構専門的な知識があるので、鉄道パークz・まる鉄をある程度やったことがある方以外はブラウザバック推奨です。)

 

  1.プレイしてみた感想

 まず自分がプレイしてみた感想を述べる。

「グラフィックはとても質が高く、携帯ゲームでこのグラフィックはトップクラス。プラモは最初は楽しいが、途中から作業ゲー感が漂ってくる。ガチャはリセマラ必須。イベントはフォトコン1回のみで何か物足りないし、タイムトライアルは最速タイムが出てくるただの自己満足ゲーって感じがする。イベント無かったからか、オプチャやTwitterでは話題が起こらず過疎りがちで、リリース前が一番盛り上がったと思う。」

こういったところだろうか。

  2.鉄道ソシャゲであるが故の弊害    

 まる鉄のHPには、こんなキャッチフレーズが書かれている。

 「スマホの中に作るあなただけの鉄道空間」

これはまる鉄最大の特徴である。スマホ1台で高画質なジオラマを作れることはとてもいいことである。映像技術の凄さを感じさせる。これだけ聞くととてもいいように見えるが、これは新たな問題が発生するきっかけになる。

では、その問題とは?

「年齢層が偏ってしまう」ことである。

それは同じ鉄道系ソシャゲである鉄道パークZ(以下 鉄パ)にも言えることだが、「スマホの中に」と限定してしまったために、鉄道模型にどうあがいても勝てないのだ。仮にグラフィックを上げたとしても、実物相手ではどうしようもない。

また、鉄道模型という上位互換がいることによって、このような問題を起こってしまう。鉄道模型は精密に作られている。その為にコストが高くなり、値段が高くなる。これは学生にとっては痛手だが、お金を稼いでいる社会人にとってはそこまでダメージにならない。だから、社会人は鉄道系ソシャゲではなく模型の方に流れていく。一方で、鉄道系ソシャゲはスマホ1台あれば無料で始めることができるのが利点だ。すると、学生の大半は鉄道系ソシャゲに流れる。結果として年齢層は学生層が多くなってしまい、偏りが生じてしまう。

 

  3.課金する層が少ない

 2で学生層に偏ってしまったと書いたが、学生層に偏ったことによって生じる問題は何があるのか?

それは、課金する層が少ないことである。先程鉄道模型が高いから、学生は無料で始められる鉄道系ソシャゲに流れると書いた。学生層が求めているのは無料又は安価でゲームを楽しめることである。これは課金ととても相性が悪い。また、学生層は大抵、親から課金はダメと言われていたりするケースも多い。よって、課金する層が少ないのである。

 

  4.課金する意味が無い

 課金することで生じるメリットは大抵 「ゲームを有利に進めることができる」「課金限定装備を手に入れる」などがあげられる。そうでもしないと、誰も課金してくれないからだ。

それでは、まる鉄で課金するメリットはあるのか。

答えはある。 それは「車両が確実に入手できる」……………だけである。

たったそれだけである。課金限定車両があるというわけではなく、無償でゲットできる車両である。

しかも、確実に車両を入手できる有償ガチャは回数制限があり、1万円課金しても20連しか引くことができない。

一方で、鉄道模型は1万円あればトミックスの新品基本セット3両は買えるし、中古ならもっと揃えられる。

なんというか…まる鉄に課金するくらいなら模型買った方が良くね?っていう結果になる。

 

(では同じ鉄道系ソシャゲである鉄パはどうなのか? ということでまとめてみた

「高性能で、イベント特効にもなる限定車両が入手しやすくなる」である。

まる鉄は課金してもコレクションにしかならないが、鉄パはそれに加えて、イベントが定期的に開催されているために、イベント特効・高性能がいきてくるのである。ただこれだけではなく、正月、アニバーサリー、お盆、鉄道の日になると、さらに覚醒する。鉄パスセール(鉄パス:鉄パ無いの仮想通貨)の開催により、貰える鉄パスが増加し、それに加えて有償ガチャが限定車両確定と言ったものなので、引く価値がある。)

 

  5.リリース後の話題性が無い

 実は、2022年7月に発表されてからリリース直前までは、とても盛り上がっていたのである。「どの車両が内定されるのか」「運転できるのか」などなどさまざまな予想が飛び交っていった。(何ならこの時期が一番盛り上がっていた)

しかし、リリース後はどうか? リリース直後はリセマラや、ゲームの仕組みの情報共有があったので、盛り上がってはいたものの 8月末くらいからは徐々に過疎り始めていたように思う。ただ、盛り上がった要素は過疎ってからもあり、それは月末の新車両紹介である。シルエットから新車両を推定するのが、とても盛り上がっていた。

ところが、イベントの開催がなかったので、ノーマルプラモを終わらせるとやることがないというのが現状であり、他のゲームの話題になるということが多かった。

 

競争型のイベントがあれば、多少盛り上がっていたとは思うがどうだろうか?

 

 

  6.まる鉄はどうしたら生き残れたか?

 ずっと敗因を書いてきたので、ここでどのようにしたら生き残れたかを自分の意見で書いていく。

まずソシャゲにする必要はあったのか? G-MODE初のソシャゲだったこともあり、ソシャゲ部門を展開していきたいという意図もあったのだろうが、私はソシャゲにする必要はなかったのではと思っている。

私は500〜800円でアプリを販売し、それに加えて鉄道会社・地域ごとに区切った追加コンテンツの配信を500円で販売すればもっと盛り上がったのではないか。まる鉄の良さはグラフィックの高さなので、こういったゲームにするとさらに人気は出ると思う。一番大事なのは鉄道模型の値段より安く楽しめること、これだと思う。

 

 

 最後に

 サービス終了まで3日を切りました。あとまる鉄で遊べるのも僅かです。まる鉄の最後の勇姿を見届けましょう!