長距離国際線で活躍したJAL最後のB747-400型ジャンボ機が退役
Source/MSN産経ニュース 3月1日13:21/21:23
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110301/biz11030113220034-n1.htm (リンク先に画像複数有り)
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110301/trd11030121190013-n1.htm (同 上)
日本航空 B747-400 http://www.jal.co.jp/aircraft/conf/744.html
Boeing747-400 http://www.boeing.jp/Redirect.do?Keyword=747-400
動画(YouTube)http://www.youtube.com/watch?v=XUXgdo43km8
「ジャンボ」の愛称で親しまれた日本航空のボーイング747の定期運航便ラストフライトの2機が3月1日午後、成田空港に到着した。
日航のジャンボは1970年に就航し、世界で最も多い112機を導入したが、同日で経営再建のためのリストラですべて退役し、高度経済成長などを支えた41年の歴史に幕を閉じた。成田に到着したのは、国内線の那覇発の3098便、国際線のホノルル発75便。
日航のジャンボ機は、ピーク時の94年から2001年には約80機が運航していた。しかし、原油高騰で燃費の悪さなどが日航の業績を圧迫する要因にもなった。
昨年2月に会社更生法の適用を申請し、再建に向けたリストラの一環として全機の退役を決めた。
日航によると、2日以降は臨時便などで使用する予定もなく、塗装を塗り替えた上で、海外の航空会社などにすべて売却されるという。
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「ジャンボジェット」の愛称で親しまれてきた日本航空のボーイング747型機が3月1日、すべてのフライトを終えて引退した。
この日は、国際線仕様の747-400が沖縄とホノルルから最終便として成田空港に到着。駐機場では社員らが「ありがとうジャンボ」などと書かれた横断幕を持って乗客を出迎えた。
格納庫では約40年間、日本の大量輸送時代を支えた名機の退役セレモニーが開かれた。
ホノルル便の機長、斉藤一之さん(49)は「本当によく飛んでくれた。ありがとうと言いたい」と語った。
ラストフライトツアーに参加した東京都足立区の会社経営、岡野孝志さん(55)は「ジャンボは学生時代に初めて乗り、海外へ行くのに何度も使った。寂しい」と話した
「スカイ・クルーザー」の異名を持つJALのBoeing747-400型機は、先代の747-300型機の派生型として米ボーイング社が1988年に開発。 JALは44機を導入しましたが、2001年9月の米同時多発ハイジャックテロ事件以来の度重なる原油高で4発機故の燃費の悪さが指摘されるようになった事に加え、JALが事実上の経営破綻に追い込まれたということもあり、経営再建策の一環として747全機の売却が決まったというわけです。
▲【左上】旧型747(Boeing747-100/200/300)のコックピット。手前右手が航空機関士席。
【右上】。航空機関士席が廃止された747-400/ERのコックピット。
【下】400/ERの主翼先端部に標準装備された、長距離フライトで燃費を3%向上させる効果がある「ウィングレット」(O印で囲んだ箇所)。
747-400といえば、2名のパイロットだけで運用可能なデジタル・アビオニクス(航空電子技術)コックピット、そして、主翼先端部に標準装備された「ウイングレット」が最大の特徴です。
400型機は300型機とは異なり、2人のパイロットだけで操縦出来るので、航空機関士は400型に乗務しても 仕事はありません。事実上の無職です。パイロットに業種転換するための訓練を受けるか、旧型機を運航する他社に転職するか、それともきっぱりと退職引退するか、三択を迫られる羽目となったわけです。