「MRJはWTO協定違反」、ブラジル政府が日本政府の貿易保険を指摘 | Flight Blogger Nippon 2011 0fficial Blog

「MRJはWTO協定違反」、ブラジル政府が日本政府の貿易保険を指摘

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SankeiBiz 2月18日05:00 http://www.sankeibiz.jp/macro/news/110218/mca1102180501003-n1.htm


経済産業省によると、三菱航空機(名古屋市)が開発中の「三菱リージョナルジェット(MRJ)」に対する日本政府の支援について、ジュネーブで2月15日に開かれた世界貿易機関(WTO)の対日貿易政策審査会で、ブラジル政府が「WTO協定違反の可能性」を指摘したことが分かった。経産省は「WTO違反に当たるとは考えていない」としているが、今後の展開次第では三菱航空機の経営計画に影響が出る可能性もある。

 

日本政府はMRJの輸出に航空機専用の貿易保険の適用を決めており、ブラジル政府はこれがWTOが禁じる「輸出補助金」にあたるとしている。

 

貿易保険は経産省所管の独立行政法人、日本貿易保険が主体となり、邦銀が海外の航空会社にMRJの購入費などを融資する場合に適用。融資先が返済能力を失っても損失を保障する。

 過去に違反と認定された米ボーイングや欧州エアバスのケースでは、米政府や欧州連合(EU)が企業に補助金を直接交付したり融資を実施しており、経産省幹部は「日本のケースは根本的に違う」としている。

 

ブラジルには小型ジェット機大手のエンブラエルがある。