成田空港の2010年度密輸麻薬押収量は92件232Kgで過去最多 | Flight Blogger Nippon 2011 0fficial Blog

成田空港の2010年度密輸麻薬押収量は92件232Kgで過去最多



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毎日.jp 2月17日 http://mainichi.jp/area/chiba/news/20110217ddlk12040096000c.html


成田国際空港で昨年1年間に押収された覚醒剤は92件232キロ(末端価格209億円相当)で、1978年の開港以来、件数、量とも過去最高だったことが東京税関成田支署のまとめで分かった。

ここ数年目立っていた中国からの持ち込みが減る一方で、アフリカからが爆発的に増加している。同支署は『国内の薬物乱用の広がりを伺わせる危機的な状況。警察、検察など関係機関と連携し摘発を強化する』としている。【山田泰正】

 

同支署によると、昨年、全国の税関が空港や港で摘発した覚醒剤密輸事件は152件で押収量は322キロ。このうち成田空港は件数で61%、量で72%を占めた。68件86キロだった2009年に比べ、件数で1.35倍、量で2.68倍と大幅に増えた。大麻やLSDなども含めた不正薬物全体では119件、押収量は252キロで、錠剤は1万個にのぼった。

 手口は、航空旅客を装って携帯品として持ち込むケースが大半で、87件180キロと最も多かった。1件当たりの平均押収量は2.5キロで、最も多かったのは昨年11月にナイジェリアから同国人の男(41)=覚せい剤取締法違反罪などで起訴=が持ち込んだ8.9キロ。航空貨物を使った密輸では5件52キロが押収された。

 地域別では、アジアからが47件(76キロ)で最も多く、アフリカ29件(117キロ)▽中南米8件(22キロ)▽EU諸国5件(6キロ)▽カナダ3件(12キロ)の順。前年1位で22件あった中国からの持ち込みは9件に減少。前年3件しかなかったアフリカからが大幅に増加した。

 アフリカからの内訳は、ベナン9件▽ナイジェリア7件▽南アフリカ4件▽カメルーン3件▽セネガル2件▽コートジボワール、ガンビア、ガーナ、タンザニア各1件。南アフリカに大規模な覚醒剤製造工場があることが確認されており、ナイジェリアは欧米への覚醒剤の中継地として近年注目を集める。

 同支署は『昨年から中東各国の航空会社が相次いで就航し、アフリカから日本への乗り継ぎが便利になったことが一因ではないか』と分析。世界177カ国・地域の税関が参加するWCO(世界税関機構、本部・ベルギー)を通じ、アフリカの覚醒剤製造の実態や密輸組織に関連する情報交換を行うとともに、航空会社に密輸が激増している状況を説明し、不審な旅客や貨物が見つかった場合は積極的に通報するよう呼びかけている。

 ◇高齢者逮捕、最多8人 生活困窮で「運び屋」に

成田国際空港で昨年1年間に覚醒剤を密輸したとして逮捕された者のうち、60歳以上の高齢者は8人で、過去最多だったことが東京税関成田支署のまとめでわかった。8人のうち日本人は4人で、最高齢は73歳。いずれも無職で、高齢者が生活に困窮した末に覚醒剤の「運び屋」となる実態が浮かんだ。

 日本人高齢者が関与したとされる密輸事件では、成田空港で昨年10月、70歳の無職の女が覚醒剤1.5キロを密輸した疑いで県警に逮捕された。女は「年金だけでは生活が苦しかった」などと供述しているという。

 また、県警はこの事件で、受け取り役として到着ロビーで待っていた男(53)を逮捕。その後さらに2人の男を逮捕した。3人は指示役や運び屋の調達役など役割を分担し、ハローワーク周辺で高齢の求職者に『簡単な仕事がある』『海外から荷物を運ぶだけで報酬がもらえる』などと声を掛け、「運び屋」に仕立てていた疑いが持たれている。

 この事件以外にもトルコで昨年5月、75歳と74歳の男が覚醒剤5キロを密輸した容疑で逮捕されている。東京税関成田支署によると、摘発された60歳以上の高齢者8人のうち、最高齢はナイジェリア在住のドイツ籍の男(78)。昨年4月にカメルーンから覚醒剤3キロを密輸したとして逮捕、起訴された。

 一方、密輸事件で摘発された20代の女性は7人(うち日本人4人)で、2009年の4人から増えている。大半は知人男性から日本への持ち込みを依頼されたケースだった。【山田泰正、斎川瞳】
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