神戸空港、開港5年目で独立採算運営を断念/赤字穴埋め、神戸市が別会計で補填 | Flight Blogger Nippon 2011 0fficial Blog

神戸空港、開港5年目で独立採算運営を断念/赤字穴埋め、神戸市が別会計で補填

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神戸新聞 2月2日06:30 http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0003778903.shtml



2月16日で開港から丸5年を迎える神戸空港について、神戸市が2011年度当初予算案で、空港の管理収支に、市の企業会計「新都市整備事業会計(新都市会計)」から資金を繰り入れる方針を固めた。

これまで、開港当初の黒字を積み立てた基金を取り崩し、“独立採算”を保ってきたが、日本航空の撤退などによる収入不足で別会計に頼らざるを得なくなった。

 

神戸空港の管理収支は、開港後の3年間は黒字分を財政調整基金に積み立てていたが、4年目からは逆に同基金を取り崩す状況に。2009年度末で基金残高は7億円となり、続く2010年度も5億6000万円(当初予算時)を取り崩した。

 

2011年度は、滑走路など空港本体の建設にかかる市債(借金)償還費が、開港前の計画に基づき、約16億円に上る予定。これに対し着陸料、停留料などの収入は昨年5月の日本航空の撤退が響き、2011年度も厳しい見通し。スカイマークの増便で盛り返しているが、小型機を運航しているため日航撤退前の水準には戻っておらず、基金残高の1億4000万円では賄えなくなった。

 

新都市会計は、ポートアイランドや六甲アイランドなどの開発事業の収益で賄う企業会計。約1784億円(2009年度決算時)の資金を有するが、土地売却が進まない神戸空港島やポートアイランド2期の造成費の償還を担っていることから余裕はなく、財政の見通しを問う声が上がりそうだ。

(黒田勝俊)

【 Comment 】

赤字運営は空港が建設される前から予想されていたわけで、市長や市議会、役所の責任は重大です。政治的道義的責任を明確にする必要があります。

先ずは空港建設を強行した市議会と役所の人件費(年金含む)を大幅にカットするなど大鉈を振るい、見せしめにすべきです。