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気がついた
今度は立っている
なんだか体が軽い気がする
ここは先程の場所より、少し明るい
「気がつかれたようですね」
また声がした
デジャブを感じながら振り返る
誰もいない
「あぁ 見回しても誰も居ないと思いますよ。 ここは特別な場所ですから」
どうやら声は虚空から響いてきているようだ
先程の無視されまくった人物よりも、いくらか優しげな声だ
この人(声だけだが)なら、マトモに話を聞いてくれるかもしれない
声をかけようとした その時
「なんだ?やっと気がついたのか?」
と 別の声が響いてきた
優しげな声の人物と対象的に ずいぶんと低くて野太い声だ
「ええ 今しがた気が付かれたようです」
「やっとか。待ちくたびれたな」
「たいして待っていないでしょう。そんなことより、早く説明してあげましょう」
「そうだな」
・・・どうやら二人は知り合いのようだ
そう考えたとき 優しい声の方が話しかけてきた
「気分はどうですか?どこも痛くないですね?」
「突然 こんな所に連れてこられて混乱しているでしょう。順をおって説明しますね」
「それでは何から説明しましょうか・・・・・・そうですね・・・ではm」
「ああもう!じれったいんだよ! ・・・おい!お前!まずは自分の体をよく見ろ!」
優しい声の方が順をおって説明しようとしてくれていたようだが、低い声の方に途中で遮られた
とりあえず、自分の体・・・まずは腕を見てみた
ずいぶんと細い
以前からそんなに太いわけではなかったが、それよりもさらに細い。
・・・というか これ・・・
「女・・・?」
えっ!?女!?
今の声もなんか高かったし!
さっき体が軽く感じたのもこのせい!?
「そうだ。そういうことだ。これで理解出来ただろう」
いや、わからんって!
「初めから説明するとですね。ここは貴方がもともといた世界ではないんです。・・・何を言っているのか分からないかもしれないですけど聞いて下さい」
正直わかりません
「もといた世界で貴方は崖から転落死しました・・・これは事実です。 実際もとの世界では、貴方は死んだことになっています」
「“世界”というものは それこそ無数にあり、そこに存在する生命は死んだ後 別の生命として無数の“世界”のどこかに転生します。 いわゆる輪廻転生と言うものです」
「もちろん 転生中は意識が無く、転生後はその間のことや 前の世界のことなどは覚えていません」
「ただ 稀に例外があります」
優しい声の持ち主は続けて言った
「一つ目は もといた世界において“神”と呼ばれるものが選んだとき。この場合はその世界に転生することになります」
「二つ目に 別の世界の“神”と呼ばれる存在が招いたとき。貴方はこのパターンです。 別世界の“神”・・・つまり私達のことですが。私達に呼ばれたため、貴方はこの世界に来ました」
「三つ目・・・これは例外の中でもさらに稀ですが、神 ではなく世界そのものが呼んだ場合です。 このことに関しては我々もよく分かっていないのですが・・・そういったことがあるようです」
第2話 変動②へ続く
