【ネタバレ】舞台「絢爛とか爛漫とか」感想(大島涼花・岡田奈々・島田晴香・宮崎美穂) | _

_

_

舞台「絢爛とか爛漫とか」 2016/4/9~4/15

【出演】
大島涼花・岡田奈々・島田晴香・宮崎美穂

【ストーリー(あらすじ)】(パンフより引用)
舞台は昭和初期の、とある日本家屋。
小説家や評論家を目指す若き文士である4人の乙女たちが「才能なんてないのかも?」とあせりつつ、友情や恋や将来の夢の狭間で悩み喧嘩し……。
懐かしくも切ない若さゆえのひとコマを、四季移ろいとともに鮮やかに描く青春グラフィティー。

---

涼花が久しぶりに舞台に出る!とツイートが流れてきたのが3週間前ぐらい。
やったー!となったのですが、詳細調べると本番開始が4/9から!?
稽古期間が約2週間しかないということで、正直それなりのクオリティのものができればいいな程度の期待でした。

とはいえ、涼花の演技が生で、しかも4人舞台なので、2時間ずっと見られるとなると、行かない理由はなく、品川プリンスホテル クラブexまで見に行ってきました。


で、実際に舞台を見て。
結論から書くと、本当に最高だった!

正直この4人を舐めてました。
少し現代とは異なる難しい言い回しだったり、長文の台詞も多いこの舞台で、2週間でここまでのクオリティに仕上げてきたのは本当に驚かされました。
特に涼花と岡田奈々ちゃんは初日からほぼノーミスだったように感じます。

この期待を遥かに上回ってくる感覚は舞台AKB49の時に抱いた感覚と非常に近いです。
まさかまた味わえるとは思ってもみませんでした。


涼花の役は批評家を目指すモダンな令嬢・まや子。
普段の涼花とはかけ離れた役ですが、本当に丁寧で素晴らしい演技をしています。
台詞はハキハキしてて聞き取りやすく、かつ詰まることもない。
喋りが役に入ってて、まや子というキャラクターに非常に引き込まれます。

当ブログでもたびたび書いてますが、私が思う涼花の長所に"表情の良さと"があります。
今回の舞台は距離が非常に近いので表情がよく見られるのですが、涼花は台詞がある時もない時も本当にいい表情を見せてくれます。

ラジオで"涼花の感情を取り戻せ"というコーナーがあるくらい、普段は感情をあまり表に出さない涼花。
しかし、舞台の涼花は活き活きと喜怒哀楽を表しています。
ずっと見てても飽きる瞬間が全くない。

また、この舞台の衣装(メイク)。
涼花は椎名林檎みたいな感じなのですが、これが似合っててとにかく可愛い。
四季によって変わるどの衣装も、今まで見たことがない雰囲気の衣装で、新鮮で凄く良かったです。

---

この舞台の主役は岡田奈々ちゃん。
他の3人よりも遥かに多くの台詞がある中全くミスらず、台詞・動き・表情どれも素晴らしかったです。

特に冬のところの朗読のシーン。
本当に圧巻でした。
身振り手振りや言葉の強弱で、心の奥まで言葉が入ってきて、心を震わされる感覚。
舞台に引き込まれるというより、舞台に飲み込まれる感覚。
この感覚は初めて味わいました。

落語のような一人芝居のシーンも凄くて、そこに本当に人がいるようにさえ思わされました。
睡眠薬を飲むシーンでは、まるでゲキカラが乗り移ったような狂い気味の笑い声。
岡田奈々ちゃんのポテンシャルの果てしない大きさを、これ以上ないくらい肌で感じさせられました。


みゃおはみゃおそのままって感じで自然体な演技がとても魅力的でした。
島田は愛嬌のある後輩役が見事にハマってました。
多少ミスもありましたが、初舞台とは思えないくらい良い演技でした。

最初は何か不思議な組み合わせだなと思いましたが、見て納得、この4人じゃないとできない舞台でした。

---

この舞台は四季がテーマになってて、照明や机の上のお花で四季を表して、移ろいゆく四季を感じつつ舞台を見るのがとても気持ちよかったです。
葛藤や衝突がありながら、成長して前に進んでいくのはAKBに通ずるものがあります。

派手な演出はなく、4人の演技だけで成り立つ非常にシンプルな舞台。
話が面白く、その話を活かす4人の見事な演技。
シンプルイズベストというか、素材を最大限に活かした、いい仕事だなと感じました。
AKBでもこれだけの仕事をできるポテンシャルは各人にある。

最近行われたAKB単独コンサートが批判に晒されていましたが、この舞台はそのまさに対極にあるように感じました。
どうしたら一人一人のメンバーがもっと活きるのか?
運営はメンバーを過小評価しているのではないか。
派手な演出やサプライズなどなくても、今いるメンバーでも面白い仕事はできる。
笑って泣いて今回の舞台は本当にシンプルな良さがありました。

舞台って何回も見ても面白いの?って不安はありましたが、見れば見るほど理解が深まって、話に深みが出てきて、より面白くなっていきました。
2時間が本当にあっという間に終わる。

今回、涼花がこういういい仕事に再び恵まれて本当に嬉しいです。
千秋楽まで連日まだありますが、残る公演も素晴らしい演技を続けていって欲しいです。
そしてどれくらい成長するのか…千秋楽が見に行けなくて残念で仕方がない…。


<この項・了>

---

(余談)
今日(4/10)なーにゃが見に来てました。
涼花に興奮するなーにゃが生で見れて本当に幸せ…癒やされました。
相笠萌ちゃんも来てて、本当に今日は入って良かったです。