2025年10月9日(木)



高校生の頃、ライブハウスに行くと、

後方には仕事帰りなんだろうなと思う大人たちがいた。


拳も上げず、ただ静かに音楽を聴きながら、

ビールを一杯だけ飲んで、グッズにも目もくれずにそっと帰っていく。


そんな姿を見て、


「大人ってこういうものなんだな」


と思っていたし、

いつか自分もそうなるんだろうと、ぼんやり感じていた。




昨日、仕事を終えて、高速道路を走り抜け、

仕事着のままライブハウスに向かった。


気がつけば、まわりのお客さんの多くは自分よりずっと若くて、

みんなバンドTシャツにタオルやグッズを身につけてキラキラしていた。


その姿が少し眩しくて、少し羨ましかった。


高校生の頃に憧れた“大人”みたいに、

後方で静かに音楽を楽しもうと心に決めた。



だけど、climbgrowが始まって3曲目くらい。


気づいたら、

あんなに眩しく見えていた前方にいた。

気づいたら、

拳を上げて、声を出して、大はしゃぎしていた。


あのとき見ていた“大人”には、まだまだなれそうにない。



でもそれでいい。


まだ子供のままでいたいし、音楽の前では、いつまでも子供でいたいと思った。







ぴりおど