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いろいろあったけど、基本的にはなんとか喜んでもらえてよかったと思える今回の滞在。
でもやっぱりいろいろあったのも事実で、じゃあ来年もまたよろしくね!と言われたら、
うーんどうするか・・・と考えちゃうのもまた事実。

初めて会ったピーのお母さんは、一言で言うと、ひとのいいおばあちゃんって感じ。
もっと歳のいったおばあちゃんを想像していたけれど
(ピーの一番上のお兄さんは10歳も上だから)
以外に若くておばあちゃんって呼ぶのはまだ早い感じだった。
アイリに会えてとても嬉しそうで、でもでしゃばることが全くなくて、常に私の様子を伺って
私がそばにいないときは隣でずっと遊んでくれてたけれど
私がリビングに戻ってアイリが私に飛びついてくると、それを離れて見守っている感じ。
私もなるべく気を利かせてキッチンや寝室で掃除したり片付けしたりお茶入れたりして二人の時間を作ってみたけど。
じゃないとアイリは私に抱っこ抱っこでおばあちゃんもアイリと遊べないし。
アイリも最初は緊張気味だったけど、めずらしくすぐに打ち解けてた。
だからおばあちゃんにはまたぜひ遊びにきてほしいと思う、アイリのためにもね。

ただ問題なのは、ピーの兄嫁。
この人がなんというか、一言で言うなら「自分のやりたい事はやり通すタイプ」
まぁそのくらい強引な人でなかったら、今頃スペインに来ていないだろうし、
世界的大企業のCFOなんて、30やそこらでなれるもんじゃないとは思うけど。

って言っても別にとんでもない非常識な事をするわけでもなく、基本いい人なんだけど
数日間とはいえ一緒に生活するのはちょっとキツイというか・・・

事例① 彼らが来て2日目の朝。

なんか変なニオイするよね・・・香水?ハーブティ??それとも薬???
ってピーとヒソヒソ話していたんだけど
朝だしバタバタしてて、とにかく準備してさぁセゴビアへ!って車に乗り込んでドアを閉めたら
そのニオイがさらに強烈に襲ってきた。
なんなのコレ、どっから匂ってくるの!?と発信源をたどってみると、なんとアイリの頭。
これがなんというか、正露丸をちょっと爽やかにしたような、
でも手が滑って一瓶床にぶちまけちゃったようなクラクラするような刺激臭。
この匂いを嗅ぎながらセゴビアまで1時間もドライブなんて、耐えられない!
と、外気温5℃雨の高速・山間部を5分おきに窓開けて走行。
コチニージョレストランに着いたときには、ムカつきは最高潮で
とてもじゃないけどコチニージョなんて口に入る状態じゃないし。
そんでピーがお姉さんに、いったい何したの!?と聞いたところ
アンチバクテリア(?)のスプレーをアイリにかけたとのこと。
なんでもアイリがそのスプレーに興味を示し
かけてほしそうだったからかけたってゆーのだけど。

ウチはばい菌ハウスか?! (なぜにそんな物があるのかという話は置いといても)
っていうか、1歳児がそんなもんかけてほしいと言った(言えないけれど)ところで
親の了承もなしにそんなもんかける、普通!?
とにかく家に戻っても家中がこの匂いで充満して、気分がわるい~とグッタリのピー。

事例② 3日目の夜

そのセゴビアへ行った日の夜、アイリの様子がどうもおかしい。
夕飯も嫌がってあまり食べず、仕方なくピーが歯磨きをしようとしたら突然戻したアイリ。
それから10分おきに夜中ずーっと吐き続け、気持ち悪さと恐怖で
ふぇーーーん、と弱々しく泣くアイリ。
見てるこっちが泣きたくなるほどかわいそうで、ただただ見守るしかない私たち。
明け方まで抱っこして、吐いたらウトウト、の繰り返し。
ピーはカットオーバーの準備があるので10分PCに向かって仕事、
吐いたら駆けつける、の繰り返し。
そしてピーはそのまま寝ずに会社へ。
明け方から昼まで眠って少しよくなったアイリに朝ごはんのおかゆをあげたら、
やっぱり戻してふぇーーーん!
あぁどうしたものか・・・
そして静かだと思ったら、彼らは勝手にトレド観光に出かけたらしく置手紙がおいてあった。
とりあえず家が静かになったのでアイリも半日はゆっくり出来るからよかったけれど。
病気で不安なせいか、一日中私に抱っこ抱っこで私は腕と肩と背中が痛くてシンドイ・・・
でも夕方彼らが帰ってきたときには少し回復してきたアイリ。
そしてその後ピーが帰ってくると、今度はピーに抱っこ抱っこでしがみつく娘。
でもピーが彼らをディナーに連れてくからと、アイリを私に渡した途端アイリの号泣スタート!
コートを着込んだピーを見て、置いていかれると思ったのかピーから離れようとしない。

そりゃあね・・・最後の夜だからディナーに連れて行かなくちゃと思うのは仕方ない。
私も夕飯の支度なんてしてないし、これから作る気力も体力も残ってなかったし。
でもさ、病気で泣き叫ぶ1歳児を残してディナーに行くってどうよ!?
と内心ピーに叫んでやりたかったけど、もうすでに行く気満々の彼らの前でそんな事言えず。
っていうかさ・・・普通、あらいいわよ、私たちだけで行くからとか言えないの!?
これがもし私の父親だったら、私が病気で泣き叫ぶ娘をピーに預けて
最後のディナーに行こうなんて言ったら
逆に怒られると思うんだけど・・・

大体トレドまで自分たちでいけるくらいなんだから、近所のレストランくらい行けるでしょ!?
ともう内心キレてた私。

でも玄関のカギをガチャンと閉めて出て行った彼ら。
その音を聞いてさらに一層泣き叫ぶアイリ・・・私まで涙が出てきたよ。
どーーーーゆう家族だ!!!って。(血も涙もないのか?)

でもさすがに後ろめたかったピーの姿を見たからか、お義母さんが
私おなか空いてないし、別にパンでもいいんだけど・・・

って言ってくれたらしく。
ガレージまで行って結局戻ってきた。
おかげでアイリもピーの姿を見て泣き止んだのだけれど。
あのまま泣いてたらまた吐いてたんじゃないかと思うよ、そのくらい強烈だった。
でも一応お姉さんに、ゴメンねって謝ったら
「あら仕方ないわよ、パパが本当好きなのね~」
って、そういう事じゃないでしょう・・・?

お母さんは本当に普通のひとだと思うし、アイリのことも考えてくれてるんだろうけれど
お姉さんは結局他人だし、やっぱり遠慮してなかなか言いにくいよね、当たり前だけど。

それにこのお姉さん、かなり自分のポリシー持ってて。
例えば子どもにはテレビを見せない。(そのため家にテレビなし)。
子どものごはんは、体にいいものだけ。
(とにかく毎回サラダ・サラダ!私たちがコチニージョでも、あなたはサラダを!って拷問?)
毎朝各種ビタミン剤。(子どもは嫌がって毎朝泣き叫ぶ)
おまけに夜は8時就寝。
(そして朝7時から夜7時まで保育園+ナニー。親と過ごす時間は夜の1時間)

別によそのおうちでどんなルールがあっても構わないけどさ。
初日アイリ用のテレビ付けたら、即効甥っ子の目を手で隠してたよ・・・見えないように。
って子ども向け番組なんですけど!?
バイオレンスとかアクションとかいうわけでもないのに。
おかげで4日間、テレビ付けられなかったし。

細かいことっていえばそうなんだけど、とにかくほかにも色々あって
なんだかとっても疲れました。
今度はお母さんだけに来てほしいな・・・と内心思って、お姉さんに

「お母さんにまた遊びに来てねって伝えてくれる?」

って言ったら、

「彼女は一人じゃこれないわよ~」

って・・・それは暗に私たちも一緒に来るから(誘って)って言うことかしら・・・?