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日本でもすっかりお馴染み、ベルギーチョコの「ゴディバ」。
特別大好きというワケではないけど (っていうかチョコにそんなお金かけられないし)
ベルギーに行った時に、ミーハーにも一度だけ買いに行った事があります。
旅行中、友だちとちょっとずつ食べてたのが懐かしい~。
冬だったので、途中で溶けることもなく、結構いいおやつになりました。

さて、話の前後は忘れましたが、M君に
「ゴダイヴァって美味しいよね~」
と言われた私は、はて、なんだそれ? と聞いたところ、
「チョコレートだよ、高級でこってりしてるやつ。知らないの?」
と言われて、ようやくチョコの「ゴディバ」のことだと分かりました。

あぁ、ゴディバね!

「は? 違うよ、発音は、『ゴダイヴァ』だよ。」

・・・そうね、英語圏ではそうかもね。

「え、日本では違うの? 間違ってるよ~」

・・・いや、おそらく現地での発音は「ゴディヴァ」だと思うよ。
日本語では「ヴァ」の発音がないから、ゴディバだけど、
ベルギーは(主に)フランス語圏だから、ゴディヴァになるんじゃないかな。

「えぇ~、でもアメリカではゴダイヴァだよ!」

・・・別に、アメリカでどう発音しようと結構だけど、会社の本当の名前(発音)はゴディヴァだと思うんだけど。

「じゃあなんで、英語ではゴダイヴァなの!?」

知るかって、そんなこと。
あたしゃ、アメリカ人じゃないっ!

でも、まてよ・・・ゴダイバってなんかどっかで聞いたような・・・
そう思ってネットで調べてみると、ヒットしました「ゴダイヴァ夫人」で。

<ゴダイヴァ夫人のエピソードまとめ>
11世紀のイギリス・コヴェントリーの領主は暴政で領民を苦しめていたが、
それをみかねたゴダイヴァ夫人が、夫の圧政を戒めようと何度も要請する。
しかし夫はそれを聞き入れず、そんな夫人にうんざりした領主は
「全裸で馬に乗り、市内を巡回したら、願いをきく」
と言い、夫人はそれに従い全裸で馬に乗り市内をまわった。
しかし領民は、夫人のためにその日は家にこもって窓を閉め
領主は改心し、暴政をやめた。

つまり、このゴダイヴァ夫人から社名をとったのが、ゴディヴァ・チョコレートなんですね~。
だから、

「ゴダイヴァ」(イギリス)
→名前をフランス語風に変換→     
「ゴディヴァ」(ベルギー)
→会社・商品名を米語風に変換して→  
「ゴダイヴァ」(アメリカ)

それをM君に伝えると
「なんだ、じゃあやっぱりゴダイヴァで正しいんじゃないか!」

そーくるかっ!?

確かに出典は英語のゴダイヴァだけれど
それがベルギーの会社名としてゴディヴァになった時点で、もはや違うものになっているのでは?


例えば、アメリカ映画の「Sunset Boulevard」 (ちょっと古いですが・・・)
このBoulevardという言葉は、もともとフランス語。
そして発音は、「ブルヴァール」(あえてカタカナにするなら)。
しかし、もちろん英語では「サンセット・ブルヴァード」。

これをもし、アメリカ人がフランス人に、
「Boulevardはもともとフランス語なんだから、サンセット・ブルヴァールと発音しろ!」
と言われて、
「あ、そうだったんですか、スミマセン。以後気をつけます」
なんて言うアメリカ人いるだろうか・・・ (イヤ、絶対いない)
せいぜい、
「ふざけるな、Sunset Boulevardはアメリカの映画だ! なんでフランス語読みしなくちゃならないんだ!」
と言い返す気がするんだけれど・・・


別にアメリカ内で「Godiva」をどう発音しようと自由だし、問題ないだろう。
しかし、それを他の国に行ってまで押しつけるのは、どうなのか?

ベルギーでは「ゴディヴァ」
日本では「ゴディバ」
アメリカでは「ゴダイヴァ」

それでいいんじゃないの???

それにしても、こーんなどうでもいい話題で30分近くも議論していた私達・・・
よっぽどヒマなんです。
でも、いいの。
周りの人には、分からないから。
私達がチョコの話で議論してるなんて・・・(たぶん)


ちなみに数日後、今度はフランスの代表的国際空港(+大統領)
Charles de Gaulle
の発音について、またしても熱く議論を交わした私達でした・・・
チャールズ・ドゴールって、一体誰よ!?
ホント、自国を世界の中心だと信じて疑わなないのねぇ、アメリカ人って~。
イヤ、それともM君が特別・・・愛国心が強いとか?
(- -|||)