マクタン島からは、車で2時間強と結構遠い。
それでも、高い確率でアオウミガメが見られるとあって、ダイバーに人気のスポット。
別に大した野望もないけれど、今日ライセンスが取れなければ
生涯二度とダイビングをすることはないだろうし (超悲観的)
折角セブ島まで来たのだから、人気のスポットに行ってみようという事に。
遠いだけあって、集合時間は朝6時!
1日目は8時、2日目は7時、今日は6時と、1日1時間ずつ朝が早くなっている・・・
朝早く起きられない人は、朝食を「テイクアウト」にしてくれるが
頑張って5時に起きて、レストランへ行った。
早すぎて食欲は全然ないけど、食事抜きでダイビングもツライので、がんばって食べた。 (画像1)
・・・ちょっと食べすぎ?
モアルボアルへは、ホテルのバン2台で分乗。
到着するまで2時間以上、途中の山道では、ものすごい揺れをも物ともせず、爆睡する私。
ホント私ってどこでも寝られて便利だわぁ。
しかしモアルボアルに到着した瞬間、現地物売りの女性達が必死の形相で私達の車を取り囲み
恐ろしくて車から出られない・・・
な、なんか車から出た瞬間に、身ぐるみはがされそうな感じなんですけど!
でも、さすがカッシー、
「貴重品だけ持って出て、ウェットスーツ着て!」
え~貴重品だけ? バックは置きっぱなし!?
「大丈夫、1分や2分で盗まれないから!」
・・・そうは言われても、盗まれたら最後、警察呼んだって来るのに半日はかかりそうな僻地。
こんな目の色変えた現地のおばさん、おねーさん達なら、車ごと持っていきそうよ~!
そして着替え中にも、現地のおばさん、おねーさん達が
「アナタノナマエ、ナンデスカ?」 (・・・名前聞いてどーするの?)
「ワタシノナマエ、マリアデス」 (誰も聞いてないって)
「オミヤゲ、タクサンアルヨ」 (買い物しにきたワケじゃないんだけど~)
上の3フレーズを、私たちの後を追いかけながら、ひたすら繰り返す。
いや~ん、もう放っといてー!
ようやく着替えが終了し、桟橋までずっと並んでついて来る現地物売り集団を
ビーチでようやく撒いて、いざボートへ!
さすがにセブ中心部から車で2時間も来ただけあって、海はさらにキレイな碧色☆
う~ん、気持ちいい~♪
ヽ(≧▽≦)ノ
でもこんなとこまで来て、例の「マスククリア」やら「中性浮力」等のスキルをしなくちゃならないなんて
あぁ、ツライわ~!
今日も、フィリピン人スタッフに両脇を固められて、海中へエントリー。
我ながら、「恐いよー」だの、「待ってよ~」だの
入るまでにひと悶着するのは情けないとは思いつつも
なかなかスムーズにドロップ出来ないのよねぇ・・・
ごめんねぇ、フィリピン人スタッフの皆さん・・・
海中でひと通りのスキルチェックを終了し、更に深くへと潜っていく。
スムーズに耳抜きが出来るようになってきたものの
時折耳が痛くなる事もあって、思いっきり鼻をつまんで耳から空気抜きをすると
勢い余って鼻から「あるもの」が出てきちゃったりするのよね・・・
キタナイはなしですが。
それでも色鮮やかな魚たちに心奪われつつ、15メートルほど潜っていったところで
カッシーが鈴をチリンチリンと鳴らした。
んっ?と思って視線を向けると、カッシーの指差す方向には、なんとアオウミガメの姿がっ!
おおおぉぉぉ~~~!!!
スゴイわぁ、本物のアオウミガメが、私達の目の前を泳いでるっ!!!
水族館で見たことはあるけれど、おなじ空間(海中)の中で一緒に泳いでいるという事が
とても感動だった。
悠然と泳いでいるようで、そのスピードは結構速い。
もっと近くに行きたい、一緒に平行して泳ぎたい!
と思って近づこうとしても、泳ぎが速くて追いつけない・・・
感動のダイビング1本目を終了し、その後はホワイトビーチへと移動。
ところが、またしても船酔いが・・・
あぁ、気持ち悪いー。
ライセンス取得まで、残り1ダイブなのに、ゆらゆら揺れて、吐きそうよ~!
「じゃあ、皆行くよー!」とカッシーのお声がかかるも
気持ち悪くて無理ー! もうダメぇ~。とギブアップコールを送る私。
「・・・じゃ明日もう1本潜る!?」
え・・・それはヤダ。
「大体潜らないと、もっと気持ち悪くなるよ!」
そうかもしれないけど、ホントに気持ち悪いのよ。
レギュレータ咥えたまま吐いちゃったらどーなるの?
海中で窒息死なんて、イヤ~!
・・・といろいろ考えたけど、ここまで来て潜らないのも情けないので
覚悟を決めて潜る事に。
それに日本から水中カメラも持ってきたのに、一本目では自分をエントリーさせることで精一杯で
カメラの事なんて、すーっかり忘れてた私。
でも2本目で、どうにか一緒にエントリーすることに成功!
2本目も、アオウミガメと遭遇する事が出来たものの、水中カメラの撮影可能深度は10メートル。
この日私達は15mほど潜ったため、
アオウミガメと遭遇したときは、シャッターが水圧で下りなかった・・・ (- -|||)
それでも、クマノミやパープルビューティ、ナマコにイソギンチャクなど
様々な魚たちの撮影に成功~!
そして最終スキルチェックも無事終了し、ライセンス講習最終日もクリアっ!!!
やったねぇ~♪
約40分のダイビングを終了した後
20キロのタンクを背負ってボートによじ登り、合計4キロのウエイトを外し
マスクやスノーケルも全て外して、やっと身軽になり
さぁー帰ろうとボートがモアルボアルの桟橋に戻ろうとした矢先、
ビーチから突き出した小屋の上にいる現地の子ども達が、海上の方を指差しながら何やら叫んでいる。
すると、それを聞きつけたフィリピン人スタッフがカッシーになにやら叫び
それを聞いたカッシーは、
「ジンベイザメだって、皆行くよっっっ!!!!!」
ヽ(≧▽≦)ノ
と叫び、あっという間に、マスクとスノーケルとフィンだけつけて、海中へドッボーン!!!
ジンベイザメ!?
( - -)???
と一人ボーゼンとする私を取り残し、他のメンバーも、次々と海中へ飛び込んだ。
・・・ナニソレ?
カッシーが指差す方向には、変わった形の巨大な魚(サメ)が見えた。
平べったくて、黒い巨大な物体。
サメと言われても、通常私が想像するサメとはかなり違う感じだけど。
そんな近づいて大丈夫なの?
噛み付かれたりしないのかしらね?
そんな事を考えながら、ボートの上からサメを眺めていた私に
「ウエノさーん、何やってるのよ、早く飛び込んでっ!!!」とカッシーが叫ぶ。
そんな事言われても、やっと全スキルも終わったってのに
なんでサメごときで、また水の中に戻らなくっちゃならないのよー。
かんべんしてよ、もう~!
ボートと平行して泳いでいたジンベイザメは、気がつくと姿が見えなくなった。
皆がキョロキョロと辺りを見回して探していたら、カッシーが
「ボートの下っ!」
と私の方を指差した。
んっ?と思って下を覗き込むと、真っ黒で巨大なジンベイザメが私の真下に!
す・すごいデカイ・・・まるでクジラ。
ヽ( ̄▼ ̄|||)ノ
よく皆こんなデカイサメを海中で追いかけまわす気になるわねぇ。
と、このとき私は「ただの巨大サメ」を見た、という認識しかなかったが、
ホテルに帰ってからも興奮覚めやらぬカッシーが、至る所でこの事件を喋りまくっていたのを聞いて
ようやくそれがどれ程貴重な体験だったのかを理解できた。
ジンベイザメ :世界最大の魚。スキューバダイビングの世界では、「ダイバーの憧れ」とされる。
日本人インストラクターKの話(フィリピン在住1年): 生まれて初めて見たよーーーっ!!!
日本人インストラクターYの話(フィリピン在住2年): 2年いるけど、見たことない~!
フィリピン人インストラクターJの話 : 人生で4回ほど見たよ~
インストラクターの話を総合すると、どうやら現地にいても数年に一度見られるかどうか
というくらい目撃例は少ないらしい。
ふぅ~ん。
そんなスゴイものだったのかぁ。
へえぇぇ~。
・・・それでも全くありがたみの分からない私。 (- -;
ランチはモアルボアルのダイビングショップのプールサイドで
フルーツ盛り合わせとサンドイッチ。 (画像26~28)
日本人客5名は一緒のテーブルだけど
フィリピン人スタッフは隣りのテーブルで、ごはん(白米)を手づかみで食べていた・・・
ボートに酔って気分の悪い私は、パンよりも白米の方がいいな~と物欲しそうに見つめていたら
「こっちのも食べる?」
と聞いてくれた。
ホント、フィリピン人って気さくでいいわぁ!
帰り道は、セブシティにある巨大ショッピングモールへ。
しかし与えられたショッピングタイムは、1時間15分。
そして4階建ての総面積は、おそらく宇都宮最大のショッピングモールの5、6倍はありそう・・・
しかもすごい人・人・人!
ノドが乾いていたので「マンゴーシェーク」を買って(画像29)
1ヶ所しかないトイレになんとかたどり着き、
その後「スイカシェーク」を買ったら、ショッピングタイム終了・・・
も~、ショッピングタイム意味なしっ!!!
今日のディナーは、ダイビングショップでメンバー達と一緒に。
このとき判明した事は、初日からずっと一緒だった男2人組の片割れ君が
ナント同郷だったこと。
それで、セブ島にて栃木ネタでもり上がったのだけれど
私の本当に聞きたかった事は、実はこの二人の関係・・・
実は最初彼らを見たとき、カップルだと思ったの。
ちょっとボーイッシュな奥さんかなと。
だって、雰囲気がねぇ・・・男二人ってノリじゃなかったのよ。
なんか、初々しいっていうか、よそよそしいっていうか。
でもすっごい仲良くて、絶対ケンカとかしない。(←妄想?)
説明が難しいんだけど。
敢えて言うなら、新婚旅行!?みたいな。
これが、男性だと分かったのは自己紹介のとき。
まぁ確かによく見れば男にも見えた。
でも、声は高いし、優しいし、大人しいし・・・
はっきり言って、彼が男なら、私でも男になれそうな感じよ。
でも実は彼、2年もイギリスに留学してたらしく、今の仕事でもイギリス出張が多いとか。
びっくり・・・
よく無事に帰って来れたわねぇ。
身包み剥がされて、襲われて今ごろテムズ河に沈んでいてもおかしくなさそうなのに。(超偏見)
ホントにこのカップル(勝手に妄想)、ナゾな人達で、もっと時間があったら色々聞けたのにっ!
残念でなりません・・・
ディナーの後は、皆でライセンス取得記念写真の撮影。 (画像36)
絶対取れないと思ったのに、ホント我ながらよく頑張った!!!
おめでとう~♪
ディナーの後、部屋に戻ると、電話がプルル。
昨日のメンバーさん達が今から飲みに行くというので、今日もご一緒することに。
行き先はマクタン市内の超ローカル・バー。
焼き鳥屋みたいな屋台もあって、注文に奮闘するH君。 (画像39)
あまり英語が得意でない彼だけれど、知っている単語を駆使してコミュニケーションとってる。
彼を見ていると、言葉じゃないんだなぁ~と本当に思い知らされた。
私も見習わなくては!
でも言葉じゃないなら何なのって言われると・・・う~ん、なんだろう彼の場合。
度胸!?
あとは笑顔・・・かな?
う~ん、見習うのはやっぱりムリか・・・(ハイ、もちろん後者が!)
Ψ(`∀´)Ψ