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今朝は快適なアパートで素敵な朝を迎え、さぁ美味しい朝食を食べよう!
と思って目が覚めたけど、よく考えたらここは朝食が出ない・・・
アパートメントだもんねぇ、仕方ないか~と思いつつ、もう1回寝なおそうと思い、ちょっと横になって
気がつけば10時半! チェックアウト30分前!!!
ちょっと、はやくはやく起きてよー!
荷物詰めて、着替えて、片付けて、お茶飲んで、スープ入れて(←?)なんとか間に合いました、チェックアウト!
ふ~、朝から忙しかったわ。
でもプラハから持ってきたインスタント・グラーシュスープ、結構美味しかったわね。
日本のインスタントおみそ汁より、イケてるかも。
とにかくお茶入れてスープ飲んだ事により、キッチン付きの部屋に泊まったかいもあったというものだわ。

さて、昨日ピーがマーケットの店員さんに聞いた情報によると、
今日は朝9時~14時まではお店が開いているとのことなので
早速マーケットへ行って何か食べよう~! と思い気温0度の中、それでも足取りは軽かった。
が・しか~し! チェコはやはりそんなに甘くはないのか!?
マーケットは、なんと全店クローズ!!!
ちょっと、あんた昨日店員は9時から開くって言ってたんでしょ!
もう11時なのよ、一体どういう事なのよ!!!
まさかあんた・・・チェコ語通じてるんでしょうねぇ。
空腹で必死の形相で詰め寄る私に、ピーはあっさり
「だって、昨日の女の人は開くって言ったんだよぉ~。」
じゃあ何で開いてないのっ!
こんなことなら昨日のうちに開いてる店でお土産でもお菓子でも買えたじゃないのよっ!!!
一体どうしてくれるのよーーー!
そしていつもの一言
「ウェルカム・トゥー・チェクリパブリック!」
・・・お腹空いてるときにそんなこと言われても、もう笑う気にもなれないっての。

私の足取りは一挙に重くなり、あぁ一体これからどうすれば、
マーケットは閉まってる、レストランは開いてない・・・
と思いピーと辺りを彷徨っていると、なんと一軒開いているレストランが!
おぉ~やったね!
急いで中に入ろうとする私に、ピーの無常な「満席だね」の一言。
キー!なんですって、どうして11時で満席なのよ!
「おそらく開いてる店が市内でここだけだからじゃないの?」
あぁ、なるほどね!
なーんて納得してる場合じゃない、次行こう、次!
ともう少しウロウロしてみたものの、やっぱり大きなフランチャイズ・レストランも全部閉まってる・・・。
仕方ないから、さっきのレストランで席開くまで待ってようよ、外は寒いし~とピーを説得し
先ほどの店に戻ってみたら、なんと席が開いていた。
結構広いそのレストランは「Caesar」という名前のイタリアン・レストラン。
なんでもオロモウツは、ローマのカエサルによって作られたという伝説があるそうな。

それにしても店内は地元男性(それも中年層)がやたら多い。
クリスマス・イブの日になにやってんのかしらねーと思ったら、
チェコでは女の人がイブの日に料理を作るらしく
居場所のない男の人達は、こうやって昼間は集まったりするそうな。
ふーん、でも「イブの日に料理を作る」って、どーんな大そうな料理を作るっていうのよ。
鯉のフライを作るって話は聞いたけど、それだけならそんなに時間かかんないじゃん。
「まあね。でも彼女達は普段あまり料理しないから慣れてないんだよ。
せいぜいソーセージ焼くとか、サラミをパンに挟むくらいで。
君みたいに餃子の皮を2時間かけて作るようなことは、ありえないね。」
・・・コイツ、まだ根に持ってるわね、私の餃子皮作り・・・。
だってマドリッドでは、餃子の皮5ユーロ(750\)もしたじゃない!
たかが、小麦粉練った皮にそんなに払いたくないでしょ!!
日本だったら100円くらいで買えるのよっ!!!
とまぁ、話が逸れてしまったけど、一体チェコ人って何食べてそんなにデカくなれるのかしら?
やっぱりビール(腹)?

今日の前菜は、私はトマトクリームスープ、ピーはトマトガーリックサラダ。
トマトガーリックサラダも美味しかったけど、ちょっとガーリックがきつめ。
私のトマトクリームスープは、クリームたっぷり、濃厚でとってもまろやか!
メインは、私はラザーニャ、ピーはピッツァ。
味はまぁまぁだったけど、やっぱり量が多くて半分でギブアップ。
う~ん、一体どうしちゃったんだろう、私。
「不思議じゃないね。チェコの料理は脂っぽいから
日本のさっぱりした味付けに慣れてる君の胃が受け付けないんだよ。」
う~ん、そんなものかしらね。
でも私、胃もたれとかしたこと一度もないんだけど (だから胃もたれがどういうものか分からないけど)。
確かにおなかいっぱいだけど、テーブルに置いてあった「クリスマス・クッキー」は食べられた。
なんでもチェコではクリスマスケーキじゃなくて、クリスマスクッキーを食べるんですって。
ふーん、やっぱり、貧しかったから? (←相当バカにしてる?)
それにしても、ピーが買ってくれたクリスマスクッキーと違って、これは美味しい!
家のクッキーはどんなにお腹が空いている朝でも、一個食べるともうそれ以上食べたくなくなる味なのよね。
でもイブに美味しいクリスマスクッキーを食べられて、よかったよかった。

レストランを出ると、プラハに戻る電車の出発まであと1時間。
うーん、どこ行こう・・・。
イブに開いている所といったら・・・やっぱり教会?
広場にある「聖モジツ教会」は15世紀に建てられ、モラビア地方最大のパイプオルガンがある。
ピーのお父さんが亡くなったときは、ここでミサをやったとか。
ピーの家は正確にはオロモウツではないけど、お金を払えば教区が違ってもミサをやってくれるらしい。
ふ~ん、キリスト教もお金払うんだ。
じゃ、とりあえず寒いから中入ろう!と思ったんだけど、中からなにやら音楽の音が・・・。
クリスマスだからかなー、と私は思ったんだけど、ピーがすかさず
「ミサやってるね。今は中には入れないな。」
えー、マジで。
この寒いのに、どこに行けっていうのよぉ。
店は開いてない、外は寒い、観光名所も閉まってる・・・となったら、行けるとこって
やっぱりトラム!?
ということで、今日もトラムでオロモウツ市内めぐり!
しかし最寄の停留所の時刻表をみると、なんと20分待ち。
こんな所でじっと20分も待ってたら、凍り付いちゃうよ!
と抗議すると「じゃあ隣の停留所まで歩こう。歩けば凍らないよ。」だと。
そういう問題じゃなーい! と思ったけど、他にすることも行く所もないので、しぶしぶ歩く。
そうして隣の停留所まで行く途中、ちょうど反対側に別のトラムが来たので走ってそれに飛び乗った。
はぁはぁ、ぜいぜい、凍った体で突然走り出したら、心臓が止まったりしないかしらね。
さぁーて、このトラムはどこに行くのかな~♪と思ったら、なんとオロモウツ駅行き。
せっかく乗ったのに、5分で到着。
仕方ないので駅で降りて、別のトラムが来るのを待ったけど、なかなか来ない。
それもそのはず、今日はクリスマスの祝日特別運行。
しかも市内中心部と駅を結ぶトラムばかりで、北から回るか南から回るかの違いだけ。
それで仕方なく、市内中心部と駅をいったりきたり、ぐるぐると。
トラムの中ではする事もないので、カメラでビデオ撮影なんかしていたら
な、なんだか目が回りそうになってきたわ・・・。

そうして電車の時間になったので、駅に戻りプラハ行きの電車に乗った。
さすがにクリスマスイブ、車内はガラガラ。
例によって、ピーは買い込んだ新聞を読み始めた・・・オヤジみたい。
そこにサンタの帽子をかぶったスタッフがサンドイッチを持ってきた。(画像16)
おぉ、ファーストクラスにしかないミールサービス!
クリスマスの特別プレゼントかしら!? ラッキー♪

プラハに到着後、荷物もあるので一度フラットに戻った。
5時過ぎでも、西の空がうっすらまだ明るい。
だいぶ日がのびたみたいね。

夕方6時半頃、ディナーを食べに旧市街へ。
今日はクリスマスイブなので、大抵のレストランはお休みとなるため (まるで一昔前の日本の正月!)
ピーがあらかじめ開いているお店を調べ、予約を入れておいた。
「日本ではねぇ、クリスマスイブは絶対外食なのっ! それもオシャレなところじゃなくちゃダメ。
イブに家でごはん作るなんて、絶対ありえないんだからね!!!」
と、前もって何度も教えてあげたので、ピーも探してくれたらしい。
2年前は予約をしていなかったため、極寒のプラハ市内をレストラン探してあてどもなく彷徨い歩いたっけ・・・

今夜のレストランは、旧市街広場から歩いて5分位の所にあるオシャレな(重要!)レストラン。
しかし入口の横には、石で出来た日本風の水槽(?)の中を金魚が泳いでいる・・・
それを見たピー、すかさず
「コイだよ、コイがいるよ!」
・・・これはコイじゃないよ、ゴールデンフィッシュだよ。サイズが小さいでしょーが。 (- -;)

そこは多国籍レストランらしく、おすしも別メニューがあった。
しかし・・・何この値段。
ミネラルウォーターが100コルナ(600円)?
ちょっと待って、カプチーノの相場が40Kcよ、プラハでも。
それがなんで、水600円なの、おかしいわ!
ピーはいくら値段は気にするなって言ったって、気になるわよこのぼったくり価格!
かといって他に店も開いてない事だし、とりあえずオーダー。
前菜は、ピーはポテトスープ、私はサーモンとアボガドのスイート&サワーライス和え。(←すごいメニュー)
ポテトスープもかなり美味しかったけど、このサーモンとアボガドのライス和えも、予想に反して美味しかった。
ライスは酢飯になっていて、わさびマヨネーズがアクセントになっている。
ライスもちゃんと、ヨーロッパの定番「ニシキ・ライス」。
これはヨーロッパの比較的ちゃんとした日本食レストランではよく使用されている「カリフォルニア米」。
しかし日本人の味覚にあうように品種改良されたものらしく、日本米に似ている。
これがなんちゃって日本食レストランだと、現地米やらタイ米なんかが出てきて
なんじゃこりゃ、みたいなことになるんだけどね。
現地米よりは結構高いけど、日本の米よりは安い。
でもとにかく、ここの前菜は美味しかった♪
そしてメインは、私はチェスキークロムロフでも食べた「スリチコヴァ」、ピーはシーフードの串焼き。
するとピーは「えーそんなのチェコレストランでどこでも食べられるじゃん!」と文句をつける。
そんな事言ったって、チェコにいる間にチェコ料理食べずにフレンチなんか食べるんだったら、
フランス行った方がマシよ!
と反論する私。
するとピーは「君が食べたいものを食べればいいんだよ、
ただ折角だから美味しいものを食べた方がいいんじゃないかなぁと思っただけで・・・」
と態度を180度変換。
全く人の注文にいちいち文句つけないでよね!

帰りは旧市街広場を抜けて、カレル橋へ。
大分霧が出てきて、いつもはライトアップされた姿を優雅に見せてくれるプラハ城が
ただぼんやりと霧の向こうに見えるばかり。
でも霧の向こうに霞むプラハ城を望んで、
ブルタヴァ川の水面で寒そうに鳴くカモメを感じながらカレル橋を歩くいていると
さらに幻想的で現実の世界とは思えない光景。
クリスマスイブの深夜、霧に覆われオレンジ色に浮かび上がるカレル橋を歩く・・・
ちょっとこれ以上のロマンチックな雰囲気は考えられない。
ただ3分おきにティッシュで鼻を押さえる必要がなければ、もう最高・・・なんだけど。 (- -)