Scandalous 2
「もっとそばに来て」
そう言うあなたの声も、微かに震えている。
少しほっとする。
緊張しているのは
私だけではないのだとわかって。
勇気を出して、ここまで来たけれど
それでもやっぱり戸惑うのは
あなたに抱きしめられたら
もう後戻りは出来ないから。
きっと
今まで感じたことのないほどに
あなたを愛してしまうから。
あなたはそれでもいいのかしら?
私はたったひとりで
取り残されたりしないかしら?
あなたが私を本気で求めてくれているのはわかる。
でも、私は、夢の女じゃない。
そう思われると逆にこわくなる。
あなたの目の前にいる
生身の女として、私に触れて、感じて欲しいの。
あなたの身体と私の身体で
リアルなファンタジーを紡ぎましょう。
誰も知らない、スキャンダラスな愛を。
💜朗読