数日前

久しぶりにブログを書こうと思い立ち、

やっとログインに成功しました。

なんで私ブログを書きたいと思ったんだろう？

それは多分、

ずっと一緒に生活していたお相撲さん達が

我が家を旅立ち、1年が過ぎたからです。

お相撲さんの引越し動画はこちらです

【相撲部屋】感動の別れ今日の動画は！遂にこの日が来てしまいました😭【お相撲さんと感動のお別れ】です。32年間共に過ごしたお相撲さん達が、父の定年に伴いお引っ越しすることになりました😢✨大量の荷物の片付けから大熱唱の送別会、涙の出発まで。。。ぜひご覧ください🌸改めて、相撲部屋の娘として生まれ育ったことに感謝しています。愛ある一日を...

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寂しさがなくなったわけでも、

慣れたわけでもなく、

寂しさに蓋をして見ないふりしていたら1年が過ぎていた

というのが正直なところです。

でも、

その寂しさの蓋を開けて、

相撲部屋で育った幸せな30年間の思い出を

一つ一つ取り出し、

自分の言葉で形にしたいと思いました。

書きたくないことは書かないかもしれない。

まだ消化できていないこともあるかもしれない。

文字にするのが怖いこともあるかもしれない。

だけど、嘘だけはつかずに。

自分の想いと言葉の間に隙間がない人でいよう。

と思いながら、今キーボードを打っています。

…本当はPCが苦手なのでiPhoneです。

早速自分との約束を破るところでした。笑

『相撲部屋の娘』

という肩書きが私についたのは1歳の時でした。

だからもう、私自身の感覚としては

生まれた時からずっと相撲部屋の娘です。

相撲部屋は大家族とよく言われますが、

部屋によると思うので一概には言えないけれど

我が家の場合は実際その通りで、

父、母、兄、と血の繋がっている家族の他に

大きなお兄ちゃん達が大勢いる中で育ちました。

(ある日突然家族が増えたり減ったりする不思議な現象について感じていたことは、またの機会に。)

朝は下から稽古でぶつかる音が聞こえてきて、

学校から帰ってきたら庭にはまわしが干してあって、

いつだってパンツ一丁のお相撲さんがいて、

週末のお昼は土俵の横で一緒にちゃんこを食べる。

年に3回、東京場所の千秋楽には100名以上のお客様が自宅に来て、

3月は大阪、7月は名古屋、11月は福岡に行く。

きっと、ちょっと、変わってますよね。

でも私にとっては、これが日常でした。

お相撲さんがいる生活。人生。

変わっていたことはなんですか？

大変だったことはなんですか？

とよく聞いてもらっていたけれど、

全てが私には当たり前すぎて

いつも気の利いた回答ができていなかった気がします。

反対に、

幸せだったことはなんですか？

って聞いてもらったこと、あったかな。

相撲部屋の娘に生まれて幸せだったこと。

もちろん数え切れないほど沢山あるけど、

立合いから勝負が決まるまでのほんの一瞬、

あの一瞬だけに命をかける人たちが

いつだって自分の目の前にいたこと。

これはとても幸せなことの一つだったと

大人になった今、感じています。

毎日一生懸命に生きてはいても、

あんなに一瞬を生きていることは

今までの人生でどれほどあっただろう？

今の自分は毎瞬間をちゃんと生きることができているだろうか？

お相撲を観るたびに、

自分の生きてきた瞬間を振り返る時間が

必ずあるんです。

昔からの親友が、

あいりは中学生の時から

『明日死ぬかもしれないから』

って言ってた、とよく話してくれるのですが、

きっと私のその人生観はここから生まれたんですね。

一瞬を生きることの大切さ。

相撲部屋はお相撲さんが育つ場所ですが、

私という人間も育ててくれた

相撲部屋。

"元"相撲部屋の娘として、

大切な思い出をゆっくりと

掘り起こしてみようと思います。

もしお時間あれば、

私の宝探しにお付き合いいただけたら嬉しいです。

ここまで読んでくださった皆さま、

ありがとうございました。

今日も愛あるいちにちを♡

おまけ♡

相撲部屋の娘・初期

相撲部屋の娘・末期

アイリ

相撲部屋の娘に生まれた私