今年のラ・フォル・ジュルネは
福間洸太郎さんリサイタル

「スペインとアルゼンチンの歌と踊り」
を聴いてきました。

スペインの民族音楽は多彩で個性的
そして七つの海を制しさまざまな文化に影響を与えてきたことを考えると
今回のラ・フォル・ジュルネのテーマである「ORIGINES」にまさにふさわしいプロブラムだったと思います。

(↑曲順が変更され、モンボウ「歌と踊り」が一番目でした)

今回最も心奪われたのは
アルベニス「イベリア」第1集

不協和音の妙なる響きがさまざまな情景を見せてくれました。
不協和音がトリガーになって違う世界線が湧き出るみたいに

深淵を覗く時のミステリアスさだったり
静かで煌めく海と対照的な港の活気だったり
厳かな行進を見つめる民衆の熱気とか

不協和音の美しさ(なんか変ですけど)が印象的で、ハマってしまい帰宅してから何度も聴いてます。


ピアソラ「アディオス・ノニーノ」は

チャンネルにアップされている演奏動画でも聴いたことあるのですが
今回の演奏はアップテンポでより自由な印象
美しい旋律の哀しさや気高さが際立っていると感じました。

今年に入り、メキシコや中央アジアでも演奏し各地の方々と交流されてましたが
そこでインスパイアされるものがあったのでしょうか。


最後の
ヒナステラのアルゼンチン舞曲集OP.2

「ガウチョの踊り」は、不協和音の繰り返しと激しいリズムでエネルギッシュ
壮大に終わったところから

アンコール1曲目で
プーランク「ノヴェレッテ」

この曲は福間さんにとってのオリジンということでしたが


心憎い演出だったと思います。


この曲・・心を鷲掴みにされました。
弾けるようになりたくて楽譜を購入してしまいました。

頑張りますww

会場では

まだまだ永遠に魔法にかかっていたいと思ったのですけど
アンコール2曲目に「子犬のワルツ」を颯爽と弾かれたので
もう終わりなんだなと
諦めたのでした。

東京国際フォーラムの音響は決して良いとは言えないのですが
そんなことはものともせず、さすがの演奏でした。

ホールから外に出たら綺麗なブルーモーメント

涼しくて気持ちがいい夕暮れで
広場では音楽を聴きながら飲んだり食べたりしている人が多く、まだまだ賑わってましたが
仲通りは人が少なくなって、気持ちよくそぞろ歩きできました。
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「ぶらあぼ」にフランス本国のラ・フォル・ジュルネでの演奏動画が上がってました。
あちらではラフマニノフ「コレルリの主題による変奏曲」を弾かれたそうです。

これがまたグッときます。

次のリサイタルで演奏をお願いします!
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スペインといえばレモンの並木道が頭に浮かぶのですが
子どもの頃からレモンの木に憧れがあって

育ててます。

ここ数年元気がなかったのですが
地植えにしたら元気を取り戻してくれたようで花が沢山つきました。
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不協和音といえば・・

不協和音が多いDTMの曲をピアノアレンジするこの動画(↓)

クールなモノクロの音楽が

彼のアレンジで色彩を帯びてきます。

再生数はあまり伸びてないようですけど
こういう曲のアレンジと演奏は面白くて好きです。