新緑が眩しい季節になりました。
木は成長とともにどんどん枝分かれしていく
フラクタル
人の生体組織もフラクタル
フラクタルがどんな過程を経て自然界に生まれたか、正確にはわかってないそう。
でも、空間を上手く利用して成長していくための手段だろうことは
森林を見たり
イスラムのアラベスク模様のモザイクや
曼荼羅図などを見ると
直感的にわかります。
粒子は基本的に自由にデタラメに動こうとする。
でも、他の粒子も自分と同じように自由に動こうとするから
どうしても不自由さが生じる。
その自由と不自由のせめぎ合いから「ゆらぎ」が生まれる。
逆に、ゆらいでないと世の中に存在できないということ。
生命分子科学の研究によると
ゆらぎが、心拍数といった生体リズムの調整と維持に重要な働きをしていて
若くて健康的な人の体内ほど、1/fゆらぎが生じているとか。
生体組織がフラクタルであることを考えると
フラクタルを形作るにも
1/fゆらぎが必要なのかもしれない。
1/fゆらぎというのは
半分予測可能で半分予測できないという変動と同じだそうで
これは人生そのものですね、
驚きました。
人は1/fゆらぎを持つ音を聞くと
リラックスできるそうですが
音楽を聞きたい時や自然を眺めたい時って
リラックスが目的だけではないと思うのです。
火曜日に行ったコンサート↓の帰りにそんなことを思ったのでした。
会場の東京芸術劇場コンサートホールは
音響が良いとされているホールの一つですけど
以前来た時は1階席で、音が頭の上を通り越していくような感じを抱いたので
今回は2階席にしてみました(真ん中辺りです)
第一部の<究極のクラシック音楽名曲選>
バランス良く、とても心地良い響きで大満足。
ステップを踏んで踊っているような指揮者の動きも演奏の様子も
まるっと見えて楽しい。
第二部の<よみぃ✖️神奈川フィル スペシャルステージ>
PAが入って残念な気がしたのですけど
耳が慣れたのか
調整を変えたのか
途中から気にならなくなりました。
「ホールの一番奥の壁から返ってくる音を聞きながら演奏しなさい」
と先生はよくおっしゃいますけど、
あれだけピッチの速い曲だと
ホールの端まで音を響かせると反響音と重なってしまいそう。
なのでPAを入れたのかなと思いました。
「ホールの大きさによって曲のピッチを変える」とおっしゃるクラシックのピアニストさんもいるから、それだけ曲のピッチは音響に影響がでるということなのでしょう。
動画のネタを仕込んでそうなのであまり書かない方がいいかも知れませんが
ネットで流行った曲メドレーとクラシックの新曲が良かったです。
特にメドレーは、DTMで作ったようなネットの曲をクラシック演奏家が編曲、演奏したらどんな感じになるのか、
その体験ができてとても楽しかった。
音楽の楽しみは聴くだけではない
体験する音楽も楽しいのです。
半分予測できて半分予測できない
そのゆらぎでワクワクして
力がみなぎってくる感覚がいい。
私の場合
ジャンル関係なく、その感覚を味わいたくてコンサートに行くのかも‥
ということに今回気づきましたw
次は究極のメシアンを体験しようと思います。
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今年は藤の花が早くて驚いてます。
写真は先週撮ったもので↓
この暑さで今はもう
散ってしまいました。
早すぎる。。