道端で見かけるようになったれんぎょうの花
枝いっぱいに咲く鮮やかな花に
新しい始まりへの期待が込められているみたい。

東京の大学に進学が決まり
実家を離れてきたばかりと思われる若者が
お母さんと一緒に買い物している姿を見かける時期です。

「コーンフレークはこれが好きよね?あと・・」
息子君はきっと(自分で買い物くらいできるよ)って思ってるでしょうがww
お母さんの心配な気持ちも理解してるのか
照れ臭い表情を浮かべながらも黙って従ってる。

がんばれ!と思わず心の中で応援してました。。
----------------------------------

成田達輝さんのXから↓

 

こういうステージを聴きたいなあと

なんとなく感じていたことを

きちんと言語化して発信されている。

言語化できるまで感じたことを落とし込む
これができるのが

アーティストなんだと思った。

感性って、聴く側にも必要だけど
大きくて立派なコンサートホールとか
そこにどれだけ有名な人気者がくるかとか
そういうことより
生活の中の些細なこと、身近なことからの想像力に通じるのではないかな

----------------------------------

 

この曲↓をライブ会場で初めて聴いたとき、
会場に響き渡るド迫力の低音から
綺麗なピアノ演奏がフワリと舞い上がるところが
とてもかっこ良かった。
歌詞はほとんど聞き取れなかったけど。

動画になって初めて歌詞を見て
AIに人間の脳が侵食されていく様を歌っていたことがわかって
それでフワリと舞い上がる所がより一層儚く美しく感じられた。

その歌詞の中で
「約束された名画に涙しよう」
とあるが
AIの特徴をよく表しているなあと思う。


美術館にあるから名画、タイトル持っている演奏者だから名演奏
という、その判断には感性がない。


効率よく知識、判断が得られる一方で
融通が利かなくなって苦しくなっていく
そしてAIに委ねてしまえと
最後には自分の脳を放棄し・・・・
というこの曲の結末は

ありえなくはないだろう。。
----------------------------------


ピアニストの福間さんが
「地域によって演奏に対する反応が違って面白いから世界中で演奏したい」
とおっしゃていたけど
そういう違いを受け入れて楽しめるような
そんな豊かな感性を持って生きていけたらと思う。

海外でのコンサートの写真が発信され
そこで国境を越えた老若男女が一緒に楽しんでいる光景を見ると
その場にいなくても感動する。
そして
社会の不安を抱えた世界だけど
美しいものは美しい、楽しいものは楽しい
と言える社会があることに安心する。
----------------------------------

黒岩さんのリサイタルを聴きにYAMAHAへ行ったら、ちょうど坂本龍一のピアノ展をやっていた。
開演まで時間が少しあったのでYAMAHAのカフェにいると
入り口に展示されていたOperaPianoからMerry Christmas Mr.Lowrenceの自動演奏が始まった。


思いがけず、どら焼きをほおばりながら坂本龍一さんの演奏を聴くという充実した時間が過ごせた。

 

黒岩さんのリサイタルは、

オールブラームスのプログラムで
特に黒岩さんのラプソディを聴いてみたかった。


ブラームスのラプソディは息子がよく弾いていて
そこから好きになった曲。
様々な感情を素直にぶつけられる10代の若者にピタっとはまるなと思っていた。

黒岩さんのお話では
このエネルギッシュな曲にはブラームスの野望が込められているのではないかと。

確かに、この曲は40代で作曲されているし
若くて夢溢れるというよりも
密かな野望と捉えるほうが合っているのかもしれない。
黒岩さんの演奏は人間の裏表を知った大人の曲だった。

ブラームスの繊細な心を感じてもらうために
あえて小さなリサイタルホールを使ったとのこと。
そこにベーゼンドルファー インペリアルの重厚な響きが味わえ
とても贅沢な空間だった。

だけど帰りには
なぜだか無性に
息子の10代の時のラプソディが恋しくなってしまいました。