春の訪れを感じる小さな花

暖かい日差しと冷たい雨が交互にやってきて

ひと雨ごとに彩られてくる。

 



虫たちも忙しそう

それにしても

ちっちゃいものに心惹かれる
なんでだろう
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伊勢半本店 紅ミュージアムで開催中の
「ミニチュア愛」
冷たい雨の日にもかかわらず
チラシに惹きつけられ行ってきた。

展示されていたコレクションの多くは

江戸「七澤屋」の装飾や構造が精巧に作られた小さな道具たち

ガラス越しにゆっくり眺めていると
江戸職人の拘りや情の厚さが伝わってくる。

 

(キャプションは撮影禁止だけどコレクションは撮影OKでした。)

(↑ものさしがあるので大きさがわかります)



コレクターの川内さんは
「本物を縮小して全くその通りに作ると
工場製品のようになって面白みに欠けてしまう。
愛されるミニチュアは
拘って作る中にも適度に省略するメリハリが必要」
と自作の精密なミニチュアも(自戒の意味で)あえて展示していた。

なるほど・・
作り手と見る人が共に

作品への拘りを通じて共感しあっているから
人間味あふれる温かい作品になるのかな。
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紅ミュージアムを運営する伊勢半は、江戸時代から続く最後の紅屋で
常設展示のコーナーでは、紅づくりの工程や化粧の歴史、昔の化粧道具などが公開されていた。

 

 

化粧で使用する紅は、玉虫色に輝くのが良質とされ、その製法は秘伝だったそう。


この玉虫色がなんとも風流がある美しさ
化粧する所作を想像すると、当時の人々の心の豊かさやゆとりが偲ばれる。
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平日の夜でしたが、今週は
成田達輝さんのメンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲を聴きに東京芸術劇場へ

都民芸術フェスティバルのオーケストラシリーズ

この日は東京交響楽団の回で指揮は松本宗利音さん

東京交響楽団の演奏は「こども定期演奏会」以来でとても久しぶり。
東京芸術劇場も久しぶりでした。

 

とっても楽しみにしてた成田さんの「メンコン」なんですが・・
正直なところ
中毒になりそうなくらい良かったですww

情熱的だけどいやらしさがない。
ストラディヴァリがまるで生きているみたいに歌ってるし

いろんな表情があって人間味あふれた

楽しい「メンコン」でした。

これも演奏にメリハリがあるからなのかな。

・・と感想を書いていると熱くなって長くなりそうなので、この辺で。
 

最後に自戒のため
 

朝日新聞「折々のことば」より↓

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折々のことば 鷲田清一 

Empty vessels make the most sound.

       英語のことわざ


「空の容れ物がいちばん大きな音を立てる」。
これが明治期に邦訳され、「空樽は音が高い」として定着したらしい。
頭が空っぽのやつほどがなり立てる。
よく知りもせぬことを自慢げに話すという意味。
思慮ある人は穏やかに語る。話しかける相手への敬意がある。
何がどこまで言えるかつねに吟味している。
昨今の政治の言葉に欠けるのはそのような言葉の厚みではないか。
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よく知りもせぬことなのに
よく知っていると勘違いしていることに
まずは気づくことですよね。。。

肝に銘じておこう。